アイコン 韓国製兵器売却先 ポーランドの次はルーマニアか 高性能で安価が最大の武器


東欧ポーランドに続き、ルーマニアが韓国の携帯用地対空誘導兵器「神弓」(Chiron)54機の導入を推進しているという。ルーマニアが神弓を導入すれば、韓国産兵器がルーマニアに輸出される初めての事例になる。
 
韓国産は米・英・仏・伊・独・露など兵器輸出国の兵器と比し、性能も遜色なく、安価であることから、(財政に厳しい)東欧国で持て囃される事態となっている。

ルーマニア政府は、フランスのMBDAだけが携帯用対空ミサイル購入の入札に参加すると、入札を取り消した後、LIGネクスワンと多国籍企業タレス(ThalesUK)に入札参加を要請したという。
その後、ルーマニアはLIGネクスワンの神弓導入を積極的に推進しているという。
ルーマニアは神弓54基の導入を推進しており、これは9000万ドル規模だという。

 

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 神弓は低高度に侵入する敵軍機と小型軍用ヘリを撃墜させるのに適した兵器体系で、主に野戦軍部隊と軍事施設対空防御任務に使われる。

最大射程距離は7キロ。神弓は発射台、敵味方識別器(identification friend or foe)、昼夜照準器で構成される。2人1組で運用され、重さが15kgに過ぎず、携帯に便利。直接迎撃能力を備えているだけでなく、近接ヒューズが装着されており、目標物が半径1.5m以内に接近すれば自動爆発し、その破片で目標物を撃墜することもできる。

 LIGネクスワンはこれとは別に昨年2月、ルーマニアの国営防衛産業企業である「ロマーム」(ROMARM)と対空ミサイル分野業務協約(MOU)を締結した経緯があり、ルーマニア誘導兵器事業の追加受注の可能性が取りざたされている。
以上、

スティンガーの性能は79%とされており、90%以上の神弓の高性能が光る。ただ、スティンガーは実戦データも加味されており、神弓は試験データのみ、条件が異なる。神弓は仏ミストラルより20%安い。
ただ、2023年1月、北朝鮮ドローン5機が韓国を飛来したが、1機を見つけヘリで攻撃したものの撃ち落せずほかも含め行方不明となった。ミサイルでは捕捉できなかった。韓国所有のPAC3、国産の神弓も含め対応できなかった。数メートルの細長い飛行機型ドローンの大きさでは火器管制レーダーで捕捉できなかったようだ。
軍用ヘリで数百発発射したもののドローンを撃墜できなかったという。

ロシアはウクライナ戦当初大量の戦闘機や軍用機をウクライナ軍に撃ち落とされたが、その後は迎撃ミサイルの射程圏外から空対地ミサイルで攻撃するスタイルに変え、戦闘機の温存に成功している。ドローンはもっぱら爆弾攻撃兵器として使用している。

<対ポーランド>
韓国政府はポーランドの前政権と総額3兆円以上の基本契約を締結し、順次本契約に移行し、戦車や自走砲、戦闘機など納品を開始している。韓国産の超音速戦闘機「FA-50GF」12機も昨年納品されている。
政府間のMOUの基本契約は企業が本契約を締結する必要があり、本契約では相手国も予算の関係で長期にわたって納品する契約になる可能性がある。

ポーランドとの戦闘機の基本契約は48機、現政権が基本契約を守るならば、総額3兆円あまりの韓国製兵器が納品されテイクことになる。
ただ、契約は前政権時代に締結されており、現政権は欧州派で現政権下では本契約はしないとしており、基本契約の履行がどこまで本契約に移されるか今のところ不明な点が多い。ポーランドでは、兵器購入については現政権の首相と前からいる大統領でも対立している。

韓国では第4世代のKF-21戦闘機が目先完成してくることから、インドネシアとは共同開発関係もあり、インドネシアが安ければ大量購入する可能性もある。

日本製兵器は売却が可能となっているが、性能は並み、どこよりも高価な国産兵器体系となっており、購入するような国はない。
今に続く小泉の聖域なき削減は、兵器さえ高くて並しか造れなくなっている。数千両必要な装甲車さえフィンランド製を導入する岸田政権、いったい何を考えているのだろうか。


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KPSAM携帯対空ミサイル「神弓」

 

性能緒元

 

全長

1.6m

 

直径

0.08m

 

重量

15.0kg

 

最大速度

2.1

 

最大射程

7,000m

 

最大射高

3,500m

 

誘導方式

2波長赤外線誘導

 

露9K39イグラ技術導入、弾頭部のコンポーネントも露が技術供与。

 

対空

戦闘機・ヘり対応

 

命中率

90%以上

 

特徴

ヒューズ機能により、敵物に1.5m近接して自爆し破壊

 
 

FIM-92「スティンガー」、露製9K39「イグラ」、仏製「ミストラル」などより性能がよく、かつ安価

 
 

 

  韓国産のミサイルの優秀性は、迎撃ミサイルでも軍用機・戦闘機等を対象としていることにある。小さくて補足しにくいドローンや攻撃ミサイルの撃墜は対象外のようだ。

  また、韓国産ミサイルは、かつてに発射したり、発射しても発射できなかったり、発射したものの反対方向へ飛んだりした弾道ミサイルもある。


スクロール→

韓国産ミサイル各種

名称

種類

射程/k

「玄武-1

地対地弾道ミサイル

 

「玄武-2

地対地弾道ミサイル

300500

「玄武-3

巡航ミサイル

5001500

  ↑派生「天竜」

艦対地弾道ミサイル

300500

  ↑派生「若鷹」

空対地巡航ミサイル

1500 

「玄武-4

バンカーバスター

800

天弓1

地対空迎撃ミサイル

40

天弓2 KM-SAM2

地対空迎撃ミサイル 

30

  L-SAM

高高度迎撃ミサイル

150

神弓/KP-SAM

携帯式防空ミサイル

7

 

[ 2024年1月16日 ]

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