■０５年に予兆あった
　なぜ、乱開発を防げなかったのか。
１９９４年の県道バイパス開通前後から活発に動いた地元開発業者Ａ氏（死去）の存在が浮かんできた。麻生教育学園はＡ氏の仲介で周辺の山林を買い、管理も一任していた。

Ａ氏と関係がある業者がダンプカーで現地に残土搬入を始め、埋め立てを始めたのは２年ほど前から。すぐ下に農地を持つ住民が「豪雨で崩れたら危ない」と昨夏、太宰府市に相談して問題が発覚した。

乱開発の予兆が２００５年ごろ、現地であった。現地と県道バイパス間の県有地を業者が造成した。Ａ氏主導とみられる造成を、県は「道路法に基づき、業者車両が県有地を通るための工事を承認した模様。文書は廃棄済みで詳細は不明」としている。

■別の不法占用判明
県有地のその後の状況を福岡県がチェックした形跡はない。造成された県有地と学園所有地の境界は不明になり、結果的に業者のダンプカーは県有地を通って出入りしては、奥の山林斜面に無許可で土砂を埋め立てた。

バイパスを挟んで反対側にある県有地についても、別の業者による不法占用の事実が新たに判明。
福岡県の担当者は「いずれも官民の境界を確定させ、重機など不法占用物の撤去を指導する」として、本格的に対応に乗り出している。

今回の問題を調べている地元選出の渡辺美穂県議は、「不法占用は県有地管理の不作為が原因。それが乱開発を招いたと言われても仕方がない」と指摘している。防災工事は２年かかるという。学園と県、市一体となって住民が納得する姿に現地を再生できるかが問われる。
以上、西日本新聞参照

汚れ仕事は業者に任せているとして逃げるのだろうか。今の麻生氏に県職が立ち向かう力などまったくない。現地は麻生学園の所有地であり、何を埋めたのかも含め、全責任は麻生学園にある。
元首相まで輩出している麻生一族の学園であり、指摘を受けるなどいいころ加減、指摘を受けないよう率先して法令・条例を遵守するのは当然のことであろう。弟は九経連の会長でもある。