アイコン 中国、豚コレラ(ASF)で4.3億頭感染・殺処分か

 

 

中国で、豚やイノシシに感染するアフリカ豚コレラ(ASF)の発生が拡大している。
中国農業農村部によると、今月1日、中国遼寧省瀋陽の養豚場で1例目が確認された後、このほど河北省と江蘇省でもASFが発生した。アジアで発生例が報告されたのは初めて。

米誌サイエンスは21日、ASFは中国東北部の4省で確認されたと報じた。すでに4億3000万頭以上の豚が感染した。また、感染は3月に発生したという。

中国農業大学の楊涵春教授がサイエンスに対して、中国は世界最大の豚肉生産国であるため、ASFの感染拡大は中国経済に「壊滅的な打撃を与えかねない」との認識を示した。

産業情報サイト「中商情報網」は今年3月、2017年世界の豚肉生産総量は1億1103万4000トンだったと伝えた。

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中国の生産量は5340万トンと世界の約48.1%を占め、旺盛な豚肉需要を反映している。また、「中商情報網」の2月の報道によると、2017年中国豚肉の輸出量は前年比5.6%増の5万1300トン。
(豚肉の輸入も多く、2016年では、EUから330万トン、米国から236万トン、カナダから135万トン、ブラジルから90万トン中国は輸入している。)

サイエンスによると、専門家は中国産豚肉の輸出に伴い、感染が世界各国に拡大すると強い懸念を示している。

一方、ASFは人に感染しない。しかし、ASFに感染した豚やイノシシの致死率が非常に高い。ASFウイルスは、豚やイノシシの死体やフン、生や半生の豚肉加工品で約数週間生きることができる。
現在、有効なワクチンはない、対処法として殺処分しかない。
中国農業農村部の調査では、すでに今年3月に遼寧省瀋陽でASFが流行していたと示された。
専門家は、ASFの感染経路について輸入豚肉が原因だと分析。
サイエンスによると、当局はASFに感染した豚の殺処分を急いでいる。瀋陽市だけで9000頭の豚が殺処分された。
以上、

中国では、豚肉需要が大きく、最近では、畜産業者の中に、5階建てビルを建設し、ビル内で養豚しているケースもある。

中国は、アフリカの多くの国に進出しており、進出先へは中国人が大挙して押しかけ、違法労働者も多く進出している。
そうした中国人たちがウイルスをアフリカから持ち帰った可能性が高い。
まだ、対策に有効薬がない人・動物・食物に対するウイルスも多く、有効薬があったとしてもウイルス自体が変化し、有効薬に対して耐性化したりもしている。

インバウンドで浮かれる日本であるが、今後、致死率の高い人感染型鳥インフルなどウイルスに対する高度なセキュリティが観光当局や入管当局に求められる。
感染防止対策が遅れ一旦多発した場合、2015年初夏発生した韓国のMERSのように、観光は壊滅的な打撃を受けることになる。

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[ 2018年8月23日 ]

 

 

 

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