アイコン ライドシェアの滴滴出行で再びレイプ殺人事件 「ヒッチ(Hitch)」停止

 

 

中国のライドシェア(相乗り)サービス大手「滴滴出行(Didi Chuxing)」は26日、利用者の女性が、運転手の男にレイプされ殺害された事件を受け、一部サービスの提供を中止すると発表した。
同様の事件は、今年5月にも発生しており、同国の交通運輸省はこの日、安全面で過失があったとして同社を非難する声明を発表した。
 中国東部の都市、温州市では24日、滴滴出行の配車サービスを利用した女性が運転手の男(27)にレイプされ、殺害される事件が発生。
 地元警察によれば、容疑者の男は24日の昼過ぎに、20歳の被害女性を車に乗せた。女性は助けを求めるメールを友人に送った後、行方が分からなくなったため、警察が捜査を開始。25日未明に運転手の男を逮捕した。
 この前日に同社は、容疑者の運転手について他の女性利用者からも苦情があったにもかかわらず、対処を怠ったという点で、事件に責任があると認めていた。この女性は、容疑者の男が運転する車を利用した際、人けのない場所へ連れていかれ、降りた後も車で後をつけられたと訴えていた。

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滴滴出行は26日、目的地が同じ利用者をマッチングするサービス「ヒッチ(Hitch)」の提供を、27日午前0時から停止すると発表。

声明で同社は、「今回の事件から、この女性の苦情に迅速に対処しなかったことや、警察との情報共有の煩雑さや柔軟性のなさなど、当社の顧客サービスにおいて潜在する多数の欠陥が明らかになった」と、サービス中止の理由を説明している。

その一方で交通運輸省も同日、声明を発表し、
「乗客の生命と安全を侵害した邪悪な2件の事件は、滴滴出行のシステムに運営上の大きな隙があることを露呈させた」
「本省は滴滴出行が空約束をやめ、乗客の安全を確実なものとすべく具体的な措置を取るよう要求する」と述べた。

滴滴出行のサービスをめぐっては、5月にも「ヒッチ」を利用した客室乗務員の女性(21)が運転手に殺害される事件が起きており、同社の安全対策への批判が巻き起こり、利用規則の強化が進められていた。
以上、

運転手登録の際、厳しい審査をしなければ、こうした事件は何度でも起きる。
滴滴出行には、アリババ、テンセント、百度が出資しているほか、ソフトバンクVFなども出資している。

滴滴は、
「タクシー配車サービス」、
「私用車配車サービス」、
「ヒッチ(ソーシャルライドシェア)」、
「ショーファー」、
「バス」、
「テストドライブ」、
「カーレンタル」、
「エンタープライズソリューションズ」、
「ミニバス」、
「ルクゼ」
以上の自転車シエアリングサービスを、スマホアプリを通じて提供しており、「ヒッチ(ソーシャルライドシェア)」事業を停止しても、大きな打撃にはならない。しかし、社会的な安全と信用問題が生じる。また、当局が規制強化する可能性もある。今回は警告と見られ、特に今年中に次が発生すれば、当局が動かざるをえなくなる。ただ、客の利用回数が年間数十億回もあり、こうした事件は滴滴に止めることはできないだろう(2015年乗車回数は14億回)。ウーバーもレイプ事件など発生させ、運転登録者の審査を厳密にしている。

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[ 2018年8月27日 ]

 

 

 

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