アイコン 韓国KTX 突貫工事の平昌オリンピック線で脱線事故 14人負傷 過去の不正と事故

 

 

KTX線の原州-江陵線は、平昌オリンピックのために急遽敷設されたが、途中の3ヶ所の駅舎は不正建築物だとして10月捜査が行われていた(最下段記載)。

12月8日午前7時35分ごろ、江原江陵市雲山洞でソウル行きのKTX(韓国高速鉄道)列車(KTX806)が脱線した。
当局は事故の原因について、分岐点の線路転換機の転換状態を表示する回線の接続に問題があり、信号システムに障害が発生したと推定している。

KORAIL(韓国鉄道公社)によると、この列車はこの日7時30分に江陵を出発し、江陵駅と珍富駅の間で脱線した。
客車10両編成のうち4両が完全に脱線し、残りの6両も少しずつ線路から脱線しているという。KORAILと消防当局によると、当時、列車には乗客198人、機関士1人、乗務員2人の計201人が乗っていた。機関士(45)を含む14人が負傷し、付近の病院で治療を受けている。

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KORAILはバスを利用して乗客を珍富駅に移動させた後、別の列車に乗り換えるようにした。江陵駅を出発して太白線-嶺東線を利用する一般列車は、ムグンファ号3便を除いて正常運行している。KORAIL関係者は「江陵駅から珍富駅まではバスで迂回輸送し、珍富駅からソウル駅までは正常運行中」とし「江陵船を通過するKTXと一部の一般列車の運行に支障が生じていて、復旧作業を進めている」と説明。

国土交通部は「KTX脱線事故の直後からKORAILが250人の職員を動員して復旧作業をしているが、復旧は10日午前2時ごろ可能と予想される」と明らかにした。この日の事故で運行が中断した江陵線珍富駅-江陵駅区間の運行は週明けまで難しいとみられる。

国土部とKORAILは、現場に事故収拾対策本部を設置し、正確な事故の原因を調べている。KORAILも運行調整された列車の乗車券購買顧客に文字メッセージなどで連係輸送、運行中止、全額払い戻しなどの措置事項を知らせた。
国土部は収拾のため約20人を事故現場に派遣した。また、国土部傘下の航空鉄道事故調査委員会を通じて正確な事故の原因を把握するという。

搭乗客のチェ(53)さんは「出発から10分ほど経過した時、自動車がでこぼこ道を走る時のようにドンドンドンという音がして、何か問題が発生したと思った」とし、「その後、列車が揺れながら徐々に速度が落ちて傾いた」と当時の状況を説明した。また、「あまりにも突然の事故だったためか、放送はなかった。安全に関する案内もなかった」と伝えた。

別の乗客イさん(22)は「下に落ちる感じだった」とし「死ぬと思ったが、助かってよかった」と語った。
ある乗客は「列車の前の2両はT字型に90度ほど曲がり、線路は破損した。列車が衝突した柱は完全に倒れた」と説明した。

自ら列車から脱出した乗客らは、事故地点の近くにあったビニールハウスの中で寒さに震えながら気持ちを落ち着かせた。一部の乗客は事故の現場で状況を眺めていた。
以上、

平昌五輪用に急遽建設されたKTX、地番沈下など問題が徐々に進行していたとしてもおかしくない。そのための路線管理人や管理専用列車があろうが、そのマニァアルどおりに行われていたかは不明。
なお、原因としては、
8日、韓国鉄道公社の呉泳食社長は、寒波襲来による急激な低温により線路に異変が生じたのではないかとの見方を示していた。
9日、国土交通部関係者は、分岐点の線路転換機の転換状態を表示する回線の接続に問題があり、信号システムに障害が発生した可能性を示唆した。

同区間は最高速250キロ区間、江陵の出発駅から5分しか経過しておらず、スピードはそれほど出ていなかったのが、死亡事故の大惨事につながらなかったものと見られる。

<韓国の鉄道事故と鉄道不正など>地下鉄事故除く
2016年5月、高速鉄道線(KTX)は、仁川国際空港駅を出発して木浦へ向かう途中に車輪が脱線。このときも分岐機が破損していた。スピードがほとんど出ておらず1車両の2輪だけが脱線した事故だった。

2016年4月、通常列車が順天駅-栗村駅区間で列車が上り線と下り線を交差運行している途中、分岐器付近で脱線し、運転手ら9人が死傷した。

2015年4月、当月開通したばかりのKTX湖南線で、電気供給の中断や信号装置の異常などで列車が突然停車する事故が相次いだ。2日の運行初日には列車のウォッシャー液注入口の栓が閉まらなくなり、ガムテープで応急処置をしたまま運行したことで、笑い話になっていた。

2013年7月、国土交通部と韓国鉄道技術研究院によれば、京釜・湖南線高速鉄道(KTX)を仁川空港まで連結する仁川空港鉄道連係施設拡充事業の推進過程で、鉄道部品の試験成績書が偽造された事実が、明らかになったと公表した。

2013年8月31日、大邱駅でKTX列車2本と通常列車のムグンファ号の3重追突事故が発生。事故は大邱駅を停車せず通過していたソウル行きKTX4012号が駅を完全に通過する前に横の線路で待機していたソウル行きムグンファ8263号が出発したことで発生した。ムグンファ号は線路の合流地点でKTXの後部に突っ込んだ。3列車が脱線したが、4人の負傷で済んだ。ムグンファ号運転手の信号見落としが原因とされた。

2013年5月、日進電気はKTX湖南線の新設工事で745キロの吊架線工事を受注、日進は国産架線で承認を取り、実際の架線工事には中国製を用いていたことが、その後発覚していた。

2012年、検察は“鉄道マフィア”不正のレール納品会社AVTが2012年、仁川空港連係鉄道(KTXと空港鉄道をつなぐ鉄道)に納品するレール締結装置の性能試験成績書を偽造していたことを摘発した。しかし、AVTは、翌年の2013年、鉄道公団が発注した湖南線のKTXのレール締結装置の独占納品を獲得した。

2010年6月に開通した高速鉄道(KTX)の東大邱~釜山区間では、設置した線路分岐器は時速300キロメートル以上では一度も使われたことがない製品だと明らかになった。オーストリアのVAEEが製の許容スピード250キロまでの「ハイドロスター」という線路分岐器をサムスンSDSが輸入し納品していた。しかし、線路分岐器の障害原因は明らかにできず、1年余りで障害件数が406件に達していた。

<10月にはこうしたKTX不成工事ニュースも>
今年2月の平昌冬季オリンピック(五輪)のために建設した原州-江陵線/KTX」の一部駅舎に関連し、手抜き工事疑惑が浮上した。韓国政府は、同時多発的に監査と捜査に入った。
監査院は、原州-江陵線KTXの「万鍾駅」・「横城駅」・「平昌駅」の3ヶ所の駅舎に関連した手抜工事容疑を確保し、監査を進めていることが(2018年)10月23日、確認された。
監査院とは別に、韓国鉄道施設公団も関連監査を行っている。
監査院などは、3ヶ所の駅舎建物の骨組みを組み立てる鉄骨工事の過程で、工期短縮と費用削減を意図した手抜き工事が行われたとみている。
以上、

異常、韓国は試験走行期間があまりにも短く、商業供与していることに問題がある。それでなくても品質性能評価試験などを偽造する業者が多くおり、短期間の試験走行は問題を発生させるリスクが大きい。
KTXは、専用線もあれば通常列車線も走行する線路幅が同じ列車のようだ。

平昌五輪のため突貫工事で行われていた原州から江陵までのKTX延長線工事、利権も絡み、元々安全意識が希薄な韓国の建設会社も多く、いろいろ問題が出てきているようだ。突貫工事に加え、試験走行期間が極めて短い(昨年10月下旬工事完成/今年1月供与開始)。

負傷者だけで死者も出ず、大人身事故にならず、よかったみなすべきだろう。

当事故で乗務員が「たいした事故ではない」と発言し、乗客たちが怒っている。

なお、KTXだけで11月には6件の事故が発生していると報道(中央日報)しており、積もり積もって脱線事故になったのかもしれない。

KTXは当初の列車はフランス製でフランスから技術導入、その後韓国で製造・改良され続けている(フランスにパテント料を支払っているものと見られる)。しかし、システム全体をフランスから導入せず、いつも日本を除外したいろんな国から導入、統合システムを、より複雑にしているものと推察される。

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[ 2018年12月10日 ]

 

 

 

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