アイコン 4月福岡県知事選挙 自民・武内氏を推薦 小川知事と保守分裂選挙へ 経・厚・財合戦

 

 

自民党福岡県連(会長:藏内勇夫氏)は29日、来年4月の任期満了に伴う福岡県知事選で、元厚生労働官僚の武内和久氏(47)を推薦候補とすることを決め、党本部に報告した。
自民福岡県連選対委員長の大家敏志参院議員は、「(公募に応じなければ)推薦願は受け付けない」と述べ、小川知事を推薦しない考えを示していた。

<元厚労省官僚>
武内氏は福岡県出身、久留米大附設、東大法卒、1994年に厚生省(現厚労省)に入り、福祉人材確保対策室長などを歴任し、2015年に退職。今年4月から九州朝日放送の情報番組でコメンテーターを務めていた。
若くして退職しており、政治家になるつもりだったのだろう。顔を売るため福岡のTV局のコメンテーターになるなど用意周到のようだ。誰かがバックにいるのだろう。

<元財務官僚>
福岡県知事選では、元財務官僚で九州大教授の谷口博文氏(64)も12月12日、自民党福岡県連に推薦願を提出していた。
12月26日には自民党の推薦がなくとも立候補すると表明していた。
前々回は推薦が受けられず、出馬を断念した経緯があった。マスコミが騒いでいてくれていたにもかかわらず、自民推薦ばかり気にし、さっさと表明して戦わなかったことに出馬断念の原因があった。
谷口氏は福岡市出身、修猷館、東大法卒。1977年に大蔵省(現財務省)に入省、九州財務局長などを経て2009年に54歳で九大に入った。

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<元経済省官僚の現福岡県知事>
3選を目指し出馬表明している現職の小川洋氏(69/福岡市出身、修猷館、京大法卒)も推薦を求めていたが、麻生財務大臣から嫌われ、自民党福岡県連からも嫌われる存在になっていた。
保守3分裂選挙となる可能性もある。

麻生大臣と自民党福岡県連は、谷口氏も推薦を求めていたが、元財務官僚であることから麻生大臣と赤裸々な関係に見られ、回避、公募という形を取り武内氏を推薦決定したと見られる。

<現知事、支援しない麻生大臣との確執>
2016年10月の故、鳩山邦夫議員の福岡6区の補欠選挙、
麻生太郎氏+古賀誠氏+福岡自民県連×二階派の戦いとなり、麻生大臣らが支援した藏内謙氏(福岡県連会長の息子)が、邦夫氏が主宰していたきさらぎ派や二階派が支援し、弔い合戦となっていた鳩山二郎氏に大敗した。鳩山二郎氏は現在二階派に所属している。

<麻生大臣が選対委員長を務め敗北>
古賀誠派が支援し、麻生太郎氏が選対委員長まで努め、福岡県連も推薦し、応援しての大敗の原因は、鳩山氏の弔い合戦のうえ、鳩山家=石橋家という名門、BSおよびゴム製品の街として栄えた久留米市民の意識を力で捻じ伏せようとしたところに問題があった。藏内氏の出身地筑後とは商工の街久留米市とは微妙に選挙民の意識も異なる。

その選挙戦で、麻生氏らが、小川洋県知事に対し、薮内氏支援を要請したものの、知事が動かなかったことに激怒しつづけているもの。

<麻生氏対二階氏の対立>
しかし、実際は福岡県連の蔵内謙氏の公認推薦を二階派が潰したことに政争の原因はあった。
故鳩山邦夫氏は無派閥、派閥横断の「きさらぎ会」を主宰していた。菅官房長官にも近く、安倍第2次政権誕生の総裁選でも邦夫氏がいち早く支持を表明し、安倍氏も弔い合戦であり鳩山二郎氏支援の意思があった。

自民党の福岡県連も一枚岩ではなく、武田良太衆議(福岡11区/二階派)が鳩山二郎氏支援に動き、安倍首相3選をいち早く打ち出した二階幹事長を動かし、中央で、蔵内氏の公認が取れなかったことが影響している。
当時、古屋圭司自由民主党選挙対策委員長(無派閥)が蔵内氏に対して出馬辞退を申し入れるほど、逆に中央から地方は圧力をかけられる始末だった。

こうした麻生太郎大臣が選対委員長を務めながら、自民党本部での公認が取れず、選挙での敗北、麻生氏は、その腹いせを、福岡県知事一人に、いまだ執念深く着せている。
当然、自民党県連(蔵内会長)も、小川降ろしに動いている。

<福岡県議会の反小川知事の自民県議ら>
麻生+安倍首相に近い高島市長(福岡市/政令都市)の宿泊税導入問題で、福岡県が先に導入を表明したものの、福岡市が県と調整もせず、さっさと決定させた。その後も調整が進まず、このことを小川県知事は福岡県議会の自民県議らから、厳しい追及を受けている。

<また、動くか武田氏>
武田良太氏がどう動くか、不幸があった二階幹事長も中央でどう動くか、今回、自民党県連の推薦が、中央での公認がどうなるか。
ただ、今回は国政選挙ではないため、二階幹事長にメリットは少ない。

当該の保守3人の知事候補、麻生氏も二階氏もご高齢、我が強くなっており、菅氏も動き、水面下で激しいつばぜり合いが行われているものと見られる。

現在の自由民主党選挙対策委員長は安倍首相に近い麻生派の甘利明衆議。

ただ、今回も自民党福岡県連が推薦する武内氏が公認を得られなかった場合、安倍政権にも影響が出る可能性もある。
また、これまで、自派閥数を増加させ続け、ポストも維持してきた麻生太郎氏の権力衰退の陰りは明らか過ぎるものとなる。竹内氏が負けても同じことになる。

<小川氏の勝算>保守分裂、公明、旧民主、九電・・・山崎拓氏
小川現知事の支援母体は、自民党と公明党、これまで支援してきた自民党は以上のとおりであるが、公明党は小川知事の支援を表明している。
福岡県の自民党国会議員も、多くが公明党の支援を受けなければ次期選挙で当選が危うくなる存在でもある。
また、地元最大の九州電力は2011年の初選挙で小川氏支援を打ち出し、麻生太郎氏も支援に乗り出し、現在の蔵内勇太自民党県連会長が、当時、自民党県議会での推薦を取り、立候補しようとしたものの、周囲からの圧迫を受け、断念した経緯がある。当時、福岡県連会長には上述の武田良太衆議が就任していた。

こうした見ると、武田氏ら二階派が表立って動かなくとも小川氏が有利に見える。
ただ、可能性は低いが、公明党が水面下の支持を取り消せば、負ける可能性も高くなる。
福岡県の二階派は、武田良太衆議(11区)、宮内秀樹衆議(4区)、鳩山二郎衆議(6区)の3名。

<分裂選挙では小川現知事が有利か>
小川氏は経産省OB、九電とは電力行政で密接な関係がある。存在価値をなくした連合に近いとされるJR九州の石原氏も動くことだろう。大票田の福岡市でまだ一定の力を有している山崎拓元副大臣も小川氏支援で動くようだ。
2015年の2期目の知事選で小川氏は、自民、民主、公明、維新、社民と300団体の推薦を受けていた。
今回も、保守や公明党のほか旧民主政党が小川氏支援に回れば、自民党が武内氏を公認したところで危ういものになる。

福岡県連の権力の強さに比し選挙での弱さは、2015年の鳩山補欠選挙で証明されているともいえる。

<小川知事の発言は選挙に不利>
ただ、小川知事は2018年3月、旧優生保護法下の強制不妊手術につき、福岡県内で364件あったことを明らかにし、対象者個々の審査する会議が開かれず、本人の同意もなく不妊手術が行われたことについて、「法令違反にはあたらない」、「書面審査、個々の委員の方が、それぞれ判断しているので、審議は尽くされていると思う」と発言している。
この一言で、野党が支援するかどうか、女性票を逃がしはしないかという問題も抱えている。少し軽いところがある。

<武内氏の勝算>
まず、自民党本部の公認を採ることが前提。保守分裂に一定の歯止めが利く。
何を言っても若いこと、しかし、官僚出身だけあって無難な発言が多く若さはあまり感じられない。
これまでに、女性をどれだけ取り込んでいるかが問われるが、TVでの出演も今年4月からであり、十分に浸透しているわけではない。
顔は若さもあり小川氏に勝り、選挙でも女性受けすることだろう。

小川氏に足りないのはパフォーマンス、福岡市の高島市長のような、打ち出しの強い、大きな公約を打ち出せば勝算があるかもしれない。その高島市長も武氏支援の動きにあるという。
選挙民も18歳からである。(高島市長は元KBCアナウンサー、武氏はKBCコメンテーター)

残念なことは、自民党だけではなく、地元財界や政界重鎮たちへの根回しが事前に必要だったのではないだろうか。
麻生氏は元首相、現役の大臣として福岡市でも影響力を持つが、それだけのこと。元々福岡市と筑豊とはいろんな意味で大きく異なる。権力をちらつかせる人を嫌う商人や新住民が多い都市。
福岡都市圏人口が半分を占める福岡県の知事選挙。
福岡県の政界は意外と女性票が動かしている。
 

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[ 2018年12月30日 ]

 

 

 

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