アイコン 「リュウグウ」の試料分析は英科学者が担当 生命の起源の謎

 

 

小惑星「リュウグウ」の岩石を採取して、生命の起源の謎に迫ろうという探査機「はやぶさ2」。2019年2月22日、小惑星「リュウグウ」への着陸を試み、成功した。
「はやぶさ2」は、このあと7月までにさらに1、2回の着陸を試みる計画で、今年11月から12月には「リュウグウ」を離れ、地球向けて帰還の途につき、来年の12月ころ地球に帰還する。

「はやぶさ2」は、これまでに32億キロ(往復52億キロ)を飛行し、地球から2.8億キロの距離にある「リュウグウ」(直径700m)に軟着陸した。
打上日は2014年12月3日
リュウグウ軟着陸日は2019年2月22日
地球帰還は2020年12月予定

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ところで、生命の起源の謎に迫ろうとする日本には、惑星科学者はおらず、試料の分析は主に英レスター大学のジョン・ブリッジス教授(惑星科学)らが担当する。
ブリッジス教授は、今回のミッションが興味深い理由として、リュウグウが人類未到のC型小惑星であることに言及し、「予想もしなかった結果が出るのは確実だ」と語っている。
リュウグウの内部には数十億年前の太陽系形成に関する情報が豊富に存在するとみられている。

C型小惑星は、
炭素系の物質を主成分とする小惑星であり、既知の小惑星の約75パーセントがC型小惑星である。「C」は英語で炭素質(Carbonaceous)に基づく。
C型小惑星は、主に太陽から2.7天文単位(約4億km)以上離れた軌道を周回している。
アルベド(反射能)が0.03前後という非常に暗い外観をしており、炭素の含有量が高い炭素質コンドライト隕石と類似した特徴を有している。
太陽とほとんど同じ元素組成を持っているが、C型小惑星には水素、ヘリウム、その他の揮発性物質は含まれていない。
リュウグウはアポロ群に分類される地球近傍小惑星の一つ。
「リュウグウ」は1999年5月10日、米リンカーン研究所にある自動観測プログラム「LINEAR」によって発見されたが、日本のお伽噺が好きな外人さんにより、浦島太郎に由来した名が付けられた。「リュウグウ」から持ち帰った玉手箱から何が出てくることやら。
以上。

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[ 2019年2月25日 ]

 

 

 

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