同性愛と不倫に投石死刑の法施行/ブルネイ王国
ボルネオ島の一角にあるブルネイ王国は来月3日から、同性間の性行為と不倫に対して投石による死刑を科す新法を施行する。
刑執行の場面には「イスラム教徒のグループ」が立ち会うという。
新刑法はブルネイ当局が2014年に発表したもので、導入は段階的に行われてきた。
今回の条項の施行については、昨年12月29日に司法長官のウェブサイトで目立たない形で発表していた。新刑法では窃盗罪の罰則として手足切断の刑も定めている。
人権団体は即座に新刑法への懸念を表明。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのブルネイ研究者は声明で、こうした刑罰の導入を直ちに中止し、人権上の義務にのっとった形に刑法を改定するよう求めた。
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ブルネイは2014年、東南アジアで初めてイスラム法(シャリア)を採用し、国際社会から広い反発を招いていた。シャリアでは厳しい身体刑を定めている。
ブルネイは豊富な石油埋蔵量を誇る小国で、個人に対する所得税、自由民税がない国で人口は45万人程度。国民一人当たり所得は日本より大幅に高い。ボルネオ島に位置しており、近隣には南側でマレーシアに接し、インドネシアも同島の約半分を領土とし、マレーとネシアの2ヶ国はともに穏健なイスラム教国。マレー系住民が65%。
こうした近隣諸国と比べると近年のブルネイは保守化しており、アルコール販売の禁止などを打ち出している。
以上、
国それぞれだがそれなりの国際社会からの対応になるだろう。
[ 2019年3月29日 ]