アイコン 中国経済5月も悪化の見通し 貿易戦争激化

 

 

中国経済の見通しが5月に悪化した。4月の経済指標が予想より弱かったことに加え、米国との貿易戦争激化で信頼感にも影響が広がった。
ブルームバーグ・エコノミクスは業況や市場センチメントに関する先行指標をまとめ、独自に指標を作成している。
貿易清掃の早期解決への期待が後退し、銅価格は下落。
韓国の輸出も5ヶ月連続の減少となっている。
投資家や小規模企業のセンチメントも悪化している。
以上、ブルームバーグ参照

中国の今後は、5月10日発動した2000億ドル相当の輸入分に対する15%の追加追加関税および来月発効予定の3250億ドル相当の25%追加関税の影響を受けることになる。

ただ、3250億ドルを追加すれば、そのほとんどが、米企業が直接・間接に中国で製造している物品であり、米消費者を直撃し、トランプ政権は持たないだろう。トランプは、何かいつものウルトラCを考えているかもしれないが、米消費者がそれに応えるかは、これまでにそうした策を乱発しており、米国民は不感症になっている可能性もある。

(対ドルウォンはサムスン電子が第1四半期の決算を発表した4月から7%あまりウォン安となっている。最近は1900ウォンの攻防が垣間見え、韓国当局が小刻みに介入しているものと見られる。ウォン安になっても市場環境悪で輸出製造業に恩恵はもたらさなくなっている)

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<工業の営業利益も悪化>
中国の1~4月の指定規模を超える工業企業の営業利益は 前年同期比▲3.4%減の1兆8,129億元。
減少は、
石炭鉱業▲16.5%減、
化学原料および化学製品製造は▲16.0%減、
コンピュータ、通信およびその他の電子機器製造は▲15.3%減、
非鉄金属製錬および圧延加工産業は▲6.6%減、
農業および副業食品加工産業▲4.9%減。

増加は、
石油および天然ガス採掘産業の総利益は前年同期比19.7%増、
特殊機器製造産業は17.9%増、
電気機械および機器製造産業は14.5%増、
非金属鉱物産業は12.6%増、
電力、熱生産および供給産業は12.3%増、
一般装置製造産業は7.3%増、
繊維産業は3.7%増、
石油、石炭およびその他の燃料加工産業は50.2%増、
鉄鋼製錬および圧延加工産業は28.1%増、
自動車製造産業は25.9%増。

<一定規模以上の工業の売上高と利益の状況(1~4月)>
合計売上高は前年比5.1%増の32兆8,360億元、営業利益は▲3.4%減の1兆8,129億元
うち製造業は4.9%増の28兆9,719億元、営業利益は▲4.7%減の1兆4,836億元。
合計売上高には、製造業+電気、熱、ガス、水の生産と供給+ホンコン・マカオ・台湾の投資事業の3要素となっている。

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[ 2019年5月29日 ]

 

 

 

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