アイコン 中国6月のPMI49.4の2ヶ月連続減の低下、外需など注文は46.3

 

 

中国国家統計局は30日、6月の景気動向指数(PMI)は、景気判断の分かれ目となる50を割り込む49.4となり、5月から2ヶ月続けて生産や受注が縮小しているとの判断を示すものとなったと発表した。
当局は毎月、製造業の3000社を対象に景況感を調査し、指数として公表している。
米トランプ政権が中国に仕掛ける貿易戦争、貿易に限らず、南シナ海含む安全保障、5G・AI、最先端兵器、人権問題に至っている。

<生産>
全体では、生産指数は51.3%で、前月比▲0.4ポイントの低下となったが、引き続き拡大幅を維持した。
調査した21の産業のうち13の産業の生産指数は拡大範囲内にあり、製薬、鉄道、船舶の航空宇宙機器、食品および飲料用の精製食品、電気機械機器、コンピューター通信電子機器などの生産指数は54.0にある。
主要産業の観点から見ると、ハイテク製造業、機器製造業および消費財業の生産指数は55.6%、53.3%および52.2%であり、いずれも前四半期から増加し、製造業全体よりも4.3、2.0および0.9パーセントポイント高かった。生産は着実に上昇している。

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<受注>
しかし、受注の勢いは弱く、対外貿易の発展環境は厳しさを増している。 新規注文指数は49.6%と0.2ポイントの減少となり、2ヶ月連続で縮小期間に入った。

その中でも、外需を反映した新輸出注文指数は5月の46.3より▲0.2ポイント下げた。
また、国内外の商品価格の変動と一部の産業における需給の変化により、物価指数はいずれも下落した。

<価格>
主な原材料の購入価格指数と工場出荷時の価格指数は、それぞれ49.2%と45.4%で、前月比▲2.8および▲3.6ポイント低下し、一部の業界の利益成長に影響を及ぼした。

<生産予測指数>
企業の生産活動および運用活動の予測指数は53.4%であり、調査した21の産業のうち18分野が拡張範囲にある。 その中で、製薬、鉄道および航空宇宙機器ならびに他の製造業の生産および運営活動の予想される指数は60.0%の高レベルに位置しているとしている。

<非製造>
6月の非製造業の活動指数は54.2%と前月に比べ▲0.1ポイント低下し、6ヶ月連続で54.0%の高い経済圏にとどまり、非製造業は着実な発展傾向を維持した。
サービス産業は着実に拡大しています。 サービス業の事業活動指数は53.4%と前月比▲0.1ポイント低下した。

<建設>
建設業界は改善した。 建設業の事業活動指数は58.7%と前月に比べ0.1ポイント上昇し、建設業の生産活動は加速した。 市場の需要に関しては、新規受注指数は56.0%と前月比3.9ポイント上昇し、年間平均1.3ポイントを上回った。近い将来、主要なインフラ建設プロジェクトが徐々に着地するにつれて、建設業界の市場需要はピークシーズンに加速している。このリリースにより、新契約数も大幅に増えた。

<総合PMI>
6月の総合PMI指数は前月比▲0.ポイント減の53.0%と、中国企業の生産・営業活動は拡大を続けているがペースは鈍化した。

<貿易戦争:米国の中国に対するトランプ制裁経過>
発令
制裁対象
制裁額
内容
2018年3月
中・日等
 
鉄鋼・アルミ関税制裁
2018年4月
中国
ZTE禁輸出制裁措置(後、制裁金で制裁解除)
2018年7月
中国
360億ドル
追加関税25%制裁
2018年8月
中国
160億ドル
追加関税25%制裁
2018年9月
中国
2000億ドル
追加関税10%制裁
2019年5月
中国
9月の2000億ドル10%⇒25%に引き上げ
2019年5月
中国
ファーウェイ(華為)禁輸出制裁措置
 検討
中国
3000億ドル追加関税25%制裁(全輸入額の残)
 
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[ 2019年7月 1日 ]

 

 

 

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