アイコン 中国高官 米国から「太い棍棒で殴られた」経済テロリズムと激しく批判

 

 

中国外務省の張漢暉次官は、習近平国家主席が来月5日から3日間の予定でロシアを公式訪問するのにあわせて30日、記者会見を行った。
この中で張次官は、アメリカとの貿易摩擦に関して質問が出されたのに対し、「貿易の制裁や関税といった太い棍棒を使うことに断固として反対する」と述べ、中国からの巨額の輸入品に対し、関税を引き上げたアメリカに反発した。
そのうえで、「このような貿易の争いを意図的に仕掛け、経済テロリズムや経済排外主義をむき出しにしている」と激しく批判し、貿易交渉で妥協しない姿勢を改めて示した。
そして、「中国とロシアは、経済や貿易の協力を強化し、外部からの挑戦に対応していく」と述べて、アメリカと対立する中、ロシアと連携する考えを強調した。
米中の貿易交渉は、今月9日までの閣僚級協議で折り合わず、一層激しさを増し、中国では国営メディアや共産党の機関紙が連日、アメリカを批判する評論を伝える異例の対応をとっていて、長期的に対抗していく姿勢を鮮明にしている。
以上、

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トランプ大統領にとって米中貿易戦争はパワーゲーム、これでもかこれでもかと容赦ないが、自らの大統領選の尻に火が付く可能性がある。現状、民主党のバイデン氏が候補になった場合、バイデン49対トランプ38で11ポイントも水を空けられている。

トランプが残り3250億ドルの輸入品に25%の関税を賦課すれば、米企業が中国で間接・直接製造している分がほとんどであり、米消費者を直撃し、また、中国に対するトランプ秘策を中国が受け止めなかったり、逆ギレした中国がレアアースの輸出を全面禁じれば、米国といえど、行き詰る。
2000億ドルの追加制裁はよしとしても、ファーウェイに対する禁輸出措置はいただけない。せめてファーウェイ製品の米国への禁輸入措置にとどめるべきだった。
ZTE制裁では中国政府が解除を求めトランプ政権に土下座したが、もう土下座することはない。

ロシアのウクライナ問題、オバマが自らCIAを動かし、プーチンが動けぬソチ冬季五輪開催中を見計らって起こさせたウクライナでのクーデター、五輪後、ロシアから逆襲され、ヒステリックになり、ロシアに対して強力な経済制裁を行い、ロシアの為替は暴落、輸出もままならない状況に陥り、経済はどん底に落ちた。
そうしたところに助け船を出したのが中国、ロシア産天然ガスをパイプラインを敷設しての長期購入契約であった。
それまで領土問題もあり、不仲であった中・露を強固に結び付けてしまったのはオバマのヒステリーであった。
 特に中国は米国と異なり、中国共産党一党独裁国家であり、経済制裁を強力に受けてもなんら変わらない北朝鮮と同じ体制であることも承知しておくべきだ。
トランプ政権は、貿易・軍事・不法移民に対して我の強い強硬派ばかりを就任させ、トランプでも収拾できなくなっている。同時に行われる総選挙と大統領選の前哨戦に入っており、応援演説・民主党批判・バイデン批判・ツイッターはゴーストライターがいようが発言はしているはず、ゴルフにも大忙し。考える時間的余裕などない。
 

 
[ 2019年5月30日 ]

 

 

 

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