アイコン 中国から米国向けのコンテナ船運賃が下落

 

 

米国は今月10日、家具類など中国製品の2000億ドル分を対象に制裁関税を10%から25%に引き上げた。
駆け込み輸送の反動もあって米国向けの荷動きが鈍り、スポット(随時契約)運賃は約11ヶ月ぶりの安値をつけた。

米調査機関デカルト・データマインがまとめた4月の中国発米国向け海上コンテナ輸送量は、73万2334個(20フィートコンテナ換算)と前年同月比▲2%減った。
前年同月を下回るのは3ヶ月連続。米中貿易戦争の影響を受け輸送需要が落ち込んでいる。
中国発の貨物で品目別では、2割のシェアをもつ「家具類」が前年同月比▲3.5%減った。「履物・シューズ類」は▲11.8%減、「自動車関連」は▲11.6%減だった。
一方で、日本や韓国を含むアジア発全体の輸送量は前年同月比2.2%増えた。
ベトナム発の増加率が最も大きく、前年同月に比べ33.2%も増えた。
日本海事センターは、「東南アジアなどに輸出拠点を移す動きが出ている可能性がある」としている。
以上、

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中国経済の低迷が明らかになれば、さらに下落するものと見られる。運賃・原油・鉱物価格も下落する。
ベトナムは、ともに4000社以上進出する韓国と日本の企業でひしめきあっており、制裁に先行して両国は中国からベトナムやタイなどに生産拠点を移している。
スマホや家電など輸出用を生産するサムスン電子とLGは、上昇続く韓国より労務コストが大幅に安いベトナムに巨大工場群を持つ。

<バルチック海運指数>バラ積み船スポット価格
2019年5月29日現在1,107.00
2014年5月30日:934.00
2007年6月22日:18,297.00(リーマンショック前)
過剰船腹と経済の低成長によりリーマンショック後、低迷を続けている。

バルチック海運指数Baltic Dry Indexは、ロンドンのバルチック海運取引所が発表する外航不定期船の運賃指数。
バルチック海運取引所は海運会社やブローカーなどから鉄鉱石・石炭・穀物といった乾貨物(ドライカーゴ)を運搬する外航不定期船の運賃で1985年1月4日の運賃を1000として算出した指数。
最近上昇しているのは、駆け込み需要が発生する可能性が高くなっているレアアース問題からだろう。

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[ 2019年5月30日 ]

 

 

 

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