アイコン 羽田でBMW火災 シーズン入りか 韓国では、アメリカでは・・・

 

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8日、羽田空港の屋上駐車場に駐車していたBMWが出火し、両隣の車両にも延焼したところで、駆け付けた消防隊により消し止められた。

BMWは昨夏、韓国で大問題となり50台あまりが燃えた。

韓国での火災は、3年以上経過したディーゼル車だったが、中にはガソリン車でも発生していた。
羽田の車両がガソリン車かディーゼル車かは不明だが、韓国での火災を受け、日本でも当該のディーゼル車のリコールが実施された。

羽田の火災車両が、リコール対象車であったのか、リコールに基づき改修したのかは不明だが、所有者によると、数ヶ月前から調子がおかしかったという。

<昨夏BMW火災の韓国、まだ8万台あまりが未改修>半数あまり
リコールされたものの大騒ぎする割には、改修していない車両の多さ
韓国でのBMWの火災原因は、排ガス再燃焼循環装置(EGR)に付属する冷却装置の液体に不純物が沈殿して固まり、冷却機能を劣化させ、火災に至っていたとしてリコールされた。

韓国は、ドイツ崇拝者が多く、2010年から韓国がEUとFTAを締結したこともあり、韓国メーカーもディーゼル車の販売を国内外で強化、ドイツからも大量にディーゼル車が輸入された。
ディーゼル車は、小型・高出力・低燃費のクリーンディーゼルエンジンとして持て囃されたが、VW問題だけではなく、夏場の炎天下では、高温エンジン破壊防止のため、排ガス循環装置を停止させるプログラムが設定(エンジンルーム温度が平均48度で停止)されており、夏場は、環境基準が厳しいとされるユーロ基準にはメーカー向けに裏基準があったことが知られている。マツダのクリーンエンジンだけはそれをクリアしていたが、力不足でアピールできなかった。

韓国では、昨年7月末にはリコールされたが、まだリコールされていない車両も8万台あまりと多く、今夏もまた火災が発生する可能性が高い。対象車17万4千台、今年5月時点で8万台あまりがまだリコールに応じていないという。

なお、韓国では年間5千台超の車両火災が発生しているという。日本とは車両数からして10倍近く発生率が高い。
当初、BMW韓国は、BMW車の火災発生率は決して高くないと発言し、怒れる韓国市民から袋ダタキにあっていた。

<アメリカでは現代G車両を調査開始>昨夏、100台以上燃える
今年はまだアメリカで問題となっていないようだが、昨夏は、現代と起亜の現代グループの車両火災が100台あまり発生。裁判での聴聞会も開催されたが、原因不明で、ユーザー側も立証できず、現代側も運転手の過失問題だとして取り合わず、それ以上追及されなかった。

米国のNGO 団体The Center For Auto Safetyによると、対象車は古いタイプのソナタ(主力車)はじめ計約290万台とされ、現代Gからその後リコールもされておらず、今夏も車両火災が発生しているものと見られる。
AP通信によると、対象車は2011年~2014年型の起亜ソレント、オプティマ、現代ソナタ、サンタフェ、2010年~2015年型の起亜ソウルなどという。

日経新聞によると、今年4月1日から米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が調査を開始したと報じていた。
NHTSAが車両に欠陥があると判断した場合、自ら欠陥調査をしなかったとして巨額制裁金と集団訴訟における賠償金が跳ね上がると見られる。販売にも影響する。

現代Gのシーター2エンジンは、再三問題になっていたが、2015年に米国で119万台リコールしていた。しかし、韓国では米国と同様なエンジン不調が報告される中、鋳造工程の不純物の問題であり、エンジンの製造地が異なるとして、韓国でのリコールを拒否していた。
しかし、同社の現役の部長が2016年にSNS上でリコール隠しを内部告発、米国から2年遅れで韓国でも11万台超のリコールを行った。

現代Gの問題は、当内部告発に基づき、調査を開始した国の運輸当局が、専門家も入れて調査した結果、4種あまりのリコールを現代Gに進言、しかし、現代Gは、する必要はないと拒絶したことにある。怒った当局は強制リコールを命じるとともに、検察に現代Gを告発した。

安全にかかわることは速やかにリコールするという日本のスタンスとは異なり、リコールは費用がかかり、車両に問題があるとユーザー側が証明しない限り、リコールしないというスタンスであろうか。シーター2エンジンのアメリカでのリコールも専門誌などが取り上げ問題が拡大したことからリコールしていた。

米国では、新型車で1年経過後の車両評価を、リコール数で評価し、安全性能車としてランキング発表しているアホな著名な消費者団体もある。
これではリコール隠し車も高く評価されてしまう。そのレポートを多くのユーザーが信用して購入している。金でも貰っているのだろうか。
以上、

[ 2019年8月 9日 ]

 

 

 

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