アイコン サムスンに暗雲 iPhoneに中国BOE製有機ELパネル採用へ アップル

 

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米アップルはスマートフォン「iPhone」の性能を左右する中核部品、有機ELパネルで中国パネル最大手のBOE製の採用へ最終調整に入ったと報道されている。

現行機種で使う韓国サムスン電子製に比べ2割程度安く調達できる見通し。

コスト削減を加速して低下するシェア回復をめざす。

液晶に続き有機ELでも中国勢が台頭し、世界のスマホ部品業界の勢力図にも影響を与えそうだ。(当然、アップルとしてはリスクもあり、サムスンとBOEの双方から調達するものと見られる)

日本による対韓輸出規制強化の影響で、サムスン電子からのパネル供給が滞るリスクを減らすためもあるとしている。日本が韓国に対して打ち出した3品輸出規制強化とホワイト国からの韓国除外の措置が、世界のサプライチェーン(部品の調達・供給網)に影響を及ぼしたものともなる。

ただ、いくら御託を並べても、iPhoneは中国において、米中貿易戦争激化により、米企業製品の不買の対象になり売れておらず、価格も2割も安い純中国製パネルを使用することで、コストを下げると共に不買を和らげる効果を期待したことが本音だと見られる。

BOEにしてみれば、大口顧客ができ、中国製造2025に沿った更なる大工場建設への足がかりとなり、これまで韓国勢で小型のサムスン、大型のLGに棲み分けされている有機ELディスプレイ分野を、一挙に食ってしまう可能性すらある。

14億人の中国で製造できるものは中国に太刀打ちできない。

[ 2019年8月22日 ]

 

 

 

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