アイコン 前田建設工業 壁内に廃材大量廃棄 輪島の日本航空学園校舎等 合意以前の問題


ゼネコンの前田建設工業が学校法人日本航空学園から請け負った輪島市の校舎や学生寮の建設工事をめぐり、工事で出た石膏ボードの端材などが校舎などの壁の隙間に廃棄されていたと報道されている。
同社は「学校側と合意していた」としているが、石膏ボードは一定の条件下で有毒ガスが発生する可能性があり、環境省は廃棄物処理法違反(不法投棄)の恐れがあるとしている。

壁の隙間から石膏ボードが見つかったのは、前田建設が平成14~16年に施工した石川県輪島市にある日本航空高等学校石川と日本航空大学校の学生寮や校舎。

東京都港区の建築コンサルタント会社「ウトロン」が今年4月、建物の水漏れ対策工事で壁の一部を取り外した際、隙間から大量の石膏ボードの切れ端を発見した。
石膏ボードは水分などを含むと硫化水素を発生させる恐れがあり、産業廃棄物として管理型処分場での処分が必要とされる。
同学園によると、寮には現在、高校・大学に通う生徒や学生計約900人が居住しているが、これまでに健康被害などは確認されていない。

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前田建設は学園側に対し、石膏ボードが工事の過程で出たものだと認めた上で、「工期短縮のため協議し、学園側の同意を得てなされた処置」と説明している。
一方で同学園は「同意したかについては調査中」としている。

ウトロンによると、前田建設側は発見された分の石膏ボードの除去や壁の修繕工事を行うと学園側に申し出たが、学園側は信用できないとして拒否し、代わりにウトロンに修繕工事を依頼した。
建物の壁には、今も相当量の石膏ボードの端材が含まれているとみられ、同学園と前田建設は国土交通省に設置された裁判外紛争処理機関「中央建設工事紛争審査会」を通じて協議を続けている。
前田建設は「中紛審で協議している案件のため取材には応じられない」としている。
環境省の担当者は「廃棄物を適切に処理する責任は施工・監理者にある。仮に(壁に石膏ボードを廃棄するという)合意があったとしても、適切に処理されなければ行政指導の対象になる」と指摘している。
以上、

建設廃材を工期短縮のため壁内に入れるとは、それも前田建設たるものが合意以前の問題、以前建築に携わった者として信じられない。
挙句、雨漏りの建物を造るとは・・・。
前田建設の創業は、大正8年福井県小和清水で飛島組「前田事務所」として発足したいわば北陸は郷地。創業者の前田又兵衛の経営理念は「良い仕事をして 顧客の信頼を得る」・・・原点に戻る必要があるようだ。

 

[ 2020年9月 7日 ]

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