韓国軍の発表では、男性船員(４７歳／子供２人)は、自ら北朝鮮へ逃避行したと、靴が船内にあったことだけで断定している。
しかし、同僚たちはみなそうした行動を取るような人物ではないと否定している。

韓国軍艦艇は、漂流中の男性に北朝鮮軍艦艇が近づいた時、場所がNLLの北か南か判断できず、そのまま観察を続けたという。
そして、午後９時４０分ころ、北朝鮮艦艇は男性に向け、何発撃ったかわからないほど銃撃、
１０時１１分ころ、北朝鮮軍は、銃撃した男性付近にガソリンを撒き、火を放ち、延坪島の監視所からも、一面が火の海になったことが確認されたという。

韓国軍は、事前に、北朝鮮軍が男性を銃撃し、ガソリンを撒くとはとても想像できなかったとしている。
それでいて、韓国軍も大統領府もリアルタイムに映像で、北朝鮮軍に半拘束され漂流中の男性の報告を受けながら、あらゆる手立てで北朝鮮側に連絡を取らなかったという。

公式に北朝鮮側に連絡したのは、翌日の２３日午後４時３５分ころ国連軍司令部を通じて、今回の事件に関する事実確認通報を要請しただけだった。
それまで、北朝鮮側に連絡したのかどうか不明だが、ホットラインが遮断しているため、かけても音信普通だったという。
ほかの手段として、国際水路機関や、中国政府・中国大使館、ロシア政府・ロシア大使館、ベトナム大使館などの経由させても北朝鮮側への連絡を一切とらなんったという。

今月１５日に録画され、２３日未明に流されたネット国連総会での文大統領の『終戦宣言』要請演説のため、大統領府が演説内容との関係で動かなかったのではとされている。

当該の男性は、延坪島よりさらに南の小延坪島からさらに南の沖へ２キロ地点で漁業監視船から不明になっている。
漁業監視船の船員だったら当日の潮流も把握はしていようが、それでも北朝鮮へ行くには異常に南の海上で飛び降りたことになっている。
当時の汐の流れの方向は不明だが、南から北へ流れていたとしても、陸側の沿岸流に乗らなければ北朝鮮へは行けず、黄海側の潮流に乗ってしまえば、ほとんど北朝鮮へは辿り着けない。

北朝鮮軍の艦艇は、延坪島の北方の１～２キロにあるNLLL付近の北側で拘束したと見られるが、男性は延坪島の南約５キロにある小延坪島のさらに南へ約２キロ地点で海に飛び込んだとされる。
２７時間あまりかけてNLLの北側まで、直線距離約１０キロ漂流したものと見られる。(２１日の対馬北端の比田勝の汐は中汐)

韓国軍は遺体の確認も北朝鮮側に遺体があるためできないとしているが、浮いていればの条件付きながら、汐の変化により韓国側に漂流してくる可能性もある。

・・・男性は２７時間かけて直線距離にして１０キロあまりしか漂流していないことから、何かすべて不自然な点が多い。

文政権や韓国軍は信用できない。
２０１９年１１月７日に生じた北朝鮮からの亡命希望者２人を殺人犯に仕立て上げ、板門店から強制送還している。これは国連条約違反。
その発覚は、大統領府高官が国会に出席し、スマホのメールを見ていた高官のスマホを報道陣のカメラが拡大し内容を確認し、そして初めて強制送還の事実が発覚した。
それまで一切、伏せられ、軍部上層部にも報告されないまま、軍中尉が大統領府と結託して強制送還していた。その送還完了の中尉からのメールの内容だったという。
万が一の情報漏れに備えた大統領府は、発覚後、事前に用意した凶悪犯罪人物語を一斉に公表し、間抜けな韓国の報道機関は鵜呑みにし、そのまま凶悪犯罪者として強制送還を正当化する記事を掲載し、文大統領および大統領府の術に嵌っていた。

今年７月のロシア軍機の竹島領空侵犯事件、昨年１月の北朝鮮漁船漂着亡命事件などなど、すべて大統領府が脚本を書き、事件を収拾させようとした経緯がある。

なお、統一部は北朝鮮ヨイショの展示会を開催中であり、その中に制裁を受けている北朝鮮の画家の北朝鮮体制を鼓舞する絵も展示されているという。
統一部は、今回の民間人に対する銃撃死事件に関し、北朝鮮との連絡方法がなく、何も連絡できなかったとしている。しかも、当展示会の国連制裁対象画家の絵も中国人のコレクターから借りて展示しているという。
しかし、そうしたパイプがこれまでの統一部にあるとは思われず、制裁下でも北朝鮮や中国にパイプを持つ人物が統一部に介在したとみられている。

７月に就任した現在の統一部長官は学生時代、反米・北朝鮮心酔派の全大協の創設者で初代議長だった北朝鮮愛の筋金入りの人物であり、存在そのものが北朝鮮と親密な関係にある。
新長官が打ち出した北朝鮮との物々交換方式の貿易・交易実施も中国の北朝鮮ブローカーが介在しているというが、現在の統一部長官には何か裏がありそうだ。

当展示会では国連制裁されている画家の北朝鮮体制賛歌の絵画が４点展示されているといい、統一部長官は、韓国を北朝鮮の金正恩に吸収統合してもらいたいようだ。
文在寅氏は最近、こうした連中ばかりを北朝鮮関係の主要ポストに就任させており、ますます北朝鮮愛の片思いに慕っている。