アイコン 経過詳細 韓国男性は自ら越境かそれとも青瓦台のシナリオか


21日昼の午後12時51分ころ、漁業監視船の乗組員男性が、韓国領海の黄海上のNLL近くの小延坪島南方2キロ海上で行方不明に。

22日午後3時30分ころ、北朝鮮側の監視艇が漂流中の男性に近づき、尋問を行う。

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※韓国軍は、当初NLL付近で境界が分からず、北の監視艇が男性に対しての尋問を阻止することができなかったとしたが、その後、現場はNLLを20キロあまり深く北朝鮮側は入った海域だったと一貫して表現している。
※北朝鮮の艦艇はNLL付近から湾奥に引き釣り移動させた可能性が高い。

22日午後6時36分、青瓦台は文大統領に対し、初めて漁業監視船乗組員の失踪を書面報告した。

22日午後9時40分ころ、北朝鮮軍は男性を海上で銃撃した。
同日午後10時11分ころ、北朝鮮軍は銃撃した海上の男性にガソリンをかけ燃やした。

その火は約40分間に渡って燃え続けた(ガソリンや灯油を大量に撒いたのだろう。延坪島の軍監視所からも確認された。
※ 男性の救命胴衣は発泡ウレタン系で銃撃され死亡したとしても体に固着しており沈むことはない。
金正恩は通知文で、銃撃後、海上に血は確認されたが遺体は見えず、その後、(タイヤチューブと見られる)残留物を燃やしたと説明している。

23日未明、文大統領はネット国連総会で「南北終戦宣言の国際的賛同要請」演説(15日に収録分)。
※青瓦台は、意識して演説時間前に大統領に報告しなかったと見られている。

23日午前8時30分、青瓦台と韓国軍らは、大統領に対し、失踪した男性が北朝鮮軍により銃撃され、その後がガソリンをかけられ燃やされたと報告した。
  国民に対する公表について、文大統領はありのまま公表するように指示したとされる。

23日午後4時30分ころ、韓国軍は国連軍を通じて初めて北朝鮮側とコンタクトを取ったという。

※青瓦台や韓国軍は南北で開設した各種ホットラインはすべて北朝鮮側により遮断されているとした。しかし、後に青瓦台も国情院もホットラインが回復していたことを親書や金正恩声明文で知ることになる。

韓国統一部は23日午後4時過ぎ、北朝鮮に近い仁川の延坪島付近で取り締まり活動を行っていた漁業指導員が21日に行方不明になったことに関連し、関係当局による事実関係の把握状況を見守った上で必要な措置を検討するとの立場を発表した。

国防部も23日午後4時ころ、21日午後に小延坪島の南約2キロの海上で海洋水産部所属の漁業指導船の船員1人が行方不明になったとの通報があり、翌日にこの船員が北朝鮮海域で発見されたと発表した。
※すでに男性は海上で銃撃され燃やされていたが、そのことには触れなかった。

青瓦台と韓国軍、初めて公表
24日午前11時、韓国軍は「漁業監視船の乗組員失踪・北朝鮮軍が失踪男性を銃撃後火葬(後に訂正し燃やされたとした)」とメディアに対して、国民に対して初めて公表した。

<海洋警察は蚊帳の外>
海洋警察は、警備艇、軍船、公船、民間船計20隻あまりで男性を小延坪一帯で捜索していた。
韓国では、こうした海洋での行方不明や失踪事件は海洋警察が担当するが、韓国海軍は22日午後3時30分ころに北朝鮮に海上で拘束された事実を知りながら、青瓦台にリアルタイムに連絡するも、海洋警察にはまったく連絡せず、海洋警察はメディア報道により初めて知った。それまで男性を捜索し続けていた。

※ 韓国軍と青瓦台が情報をコントロールし、海洋警察へ連絡すれば、情報統制がより難しくなることから、知らせなかった可能性が高い。

韓国の政治は、軍も含め青瓦台(文大統領の意思そのもの)が作成したシナリオどおりに動くことを絶対化させている。特に北朝鮮と関係する情報統制は厳しく統制されている。

①2018年12月20日の日本の哨戒機に対する韓国軍艦のミサイル管制レーダー照射事件(韓国軍と青瓦台が共同してシナリオ立案)、
②北朝鮮の小型漁船による三陟港亡命事件(マスコミの情報取得が早すぎ、軍と青瓦台がバラバラに動き収拾つかず)
③北朝鮮亡命者の強制送還(国会出席の青瓦台高官へのメールが報道機関のカメラに納められ破綻・もしもの場合のシナリオ掲載どおり凶悪犯として処理)
④北朝鮮軍によるDMZの南監視所銃撃事件は、ほとんどだんまりを決め込み収拾を図った青瓦台
⑤ロシア軍機の竹島領空侵犯でのロシア謝罪(ロシアから否定され破綻)。/北朝鮮による事前通知なきイムジン川水系のダム放流(北朝鮮に何も言えず)。
⑥開城南北合同事務所爆破事件では、韓国資産が攻撃され破壊されたにもかかわらず、対北批判を抑制し、のどもと過ぎれば親書交換に至っている。

男性が銃撃され、燃やされたにもかかわらず、その後も、韓国軍と青瓦台は、男性が自ら越境したとする材料を小出しし続け、マスコミに報道させることにより、国民に対して、男性が自ら越境した事件だと断定させる事に成功させた。文派の盲目的ネチズンたちは北朝鮮に殺害された男性の個人情報をさらに晒し、冒涜し続け、追及する野党議員たちに対しても攻撃し続けている。

文大統領になってからの青瓦台は、脚本家だらけになっており、文大統領自身もその脚本と演出により政治を動かしている。
・・・踊るアホに見るアホ、どうせ見るなら踊らにゃ損そん・・・。

今回の事件も、何か、亡命希望者の板門店強制送還事件と脚本が似ているようでならない。

真実は一つしかないが、現状の真実とされる内容を検証することはもはや不可能になっている。死人に口なし。
※青瓦台は、男性はすでに銃撃され死亡し燃やされた状態であることを隠蔽し、男性は自ら越境したとの情報を限りなく提供し、マスコミに報道させ続けた。こんなことを平然と行う青瓦台である。

25日、青瓦台は、北朝鮮の金委員長から通知文が届いたとその内容を公開し、事態収拾を図ろうとした。合わせて、9月に南北で親書の交換を行ったことを発表した。
しかも、その後、通知文の内容を大幅に修正して再度公表した。

しかし、通知文には青瓦台にとって重大な問題が潜んでいた。
開城南北合同連絡事務所爆破事件以来、これまでホットラインがすべて遮断されていたとする統一部長官や韓国軍の発言は、韓国の国情院および青瓦台では、ホットラインが回復していたことが通知文や親書のやり取りで判明し、虚偽発言だったことが判明している。

その青瓦台や国情院は、そのホットラインを今回使用しなかった。
それを金正恩から通知文で「(韓国側は)男性について何も連絡してこなかった」と指摘されることになってしまった。

青瓦台と韓国軍は、シナリオどおり、失踪男性は自らの意志で越境したとして幕引きを図ろうとしたが、綻びが生じている。
北朝鮮軍もしくは警備艇が海上で男性を尋問、その6時間後海上の男性を銃殺、40分後遺体を40分間に渡り燃やし続けたことから、越境シナリオが破綻、シナリオに加担した国防長官は、それまで情報隠蔽しながら、蛮行とまでいきなり発言し、北朝鮮を非難した。

さらに北朝鮮の朝鮮中央通信は27日朝、韓国に対し、NLLにいる韓国軍を撤退させよと迫った。「領海侵犯は絶対に看過できず、厳重に警告する」とし「新たな緊張を誘発しかねない西海海上軍事境界線の無断侵犯行為を直ちに中止するよう」求めた。
説明:
黄海側=京畿湾のNLLは、韓国は北へ大きく伸びた島嶼を領土としているが、北朝鮮側は36度線の湾口(イムジンガン河口口)から黄海側へそのまま延ばしたラインを国境としており、2010年3月には北朝鮮主張の北朝鮮領海にいたコルベット級軍艦「天安」に対して魚雷攻撃を仕掛け沈没させ、その年の11月には、北朝鮮軍は自国領土だと主張する延坪島の韓国軍に対して本土海岸から砲撃を行った。

韓国軍と青瓦台は、北朝鮮の無線傍受と米軍による無線傍受により、男性は自らの意志で越境したと脚色したが、軍の取得情報の詳細を明らかにすることはありえず、ましてや米軍が韓国軍に情報提供したとはほとんど考えられない。結果、金正恩の通知文の内容がすべてとなってしまっている。
(米軍はマレーシア航空機行方不明事件でも一切発言せず、米政府は豪首相にデタラメ?情報を流し世界に向け公表させ収拾をはかった。どうして米国が豪首相に情報を提供したのかは不明)

そうしたことを百も承知で金正恩は25日、通知文で遺憾を表明し、再発防止を約束した。(新コロナ事態下での射殺は、韓国の報道機関が韓国軍に新コロナ防疫による射殺の可能性の質問をして始めて登場した事案、北朝鮮がそれを利用した可能性が高い)

金正恩は通知文で、国連演説で終戦宣言にまで言及してくれた文在寅氏に対し助け船を出し、新コロナ事態に末端の警備隊長の判断で銃殺、残留物を燃やしたと、北朝鮮軍中枢の関与さえ否定した。
しかし、青瓦台のシナリオ崩壊でほとぼりの冷めない韓国を見て、27日には追加して遺体を収容した場合、引き渡すと表明。一方で、自国領NLLでの韓国軍の活動へは警告も忘れていなかった。

青瓦台にしても韓国軍にしても、無線傍受をそのまま公表することは不可能、青瓦台のシナリオか、男性の自らの意志での越境かは、結局は明らかにされない。
現在のところ、男性が北朝鮮軍により射殺され、燃やされた事実は動かず、長時間の情報隠蔽も含め青瓦台のシナリオは崩壊、その後の韓国国防長官の蛮行表明でも、金正恩の通知文により文政権は収拾を図っている。

文政権は、2019年9月の不正の百貨店「チョ・グク前民情主席秘書官(ソウル大教授)」を、その豪腕ぶりにより法務長官に就任させて以降、ボロが次から次に身内から出てきている(それ以前から出ているため、それを隠蔽するため、警察から議員など公職者の捜査権を取り上げ、大統領直轄の公捜処を設置し、与党など身内の不正を隠蔽する部署設置を今週にも実施する)

文在寅氏は、それまで隠していた持ち前の豪腕により、今回も収拾は図られようが、文在寅が大番頭だった盧武鉉政権当時から教育により洗脳し続けてきた国民の支持層も、その豪腕ぶりと経済失策により、少しずつ剥離し続けている。

多分、文在寅氏は、なりふり構わない南北統合・統一という大義を前にして、与党陣営の各種不正は些細なことで罰するに当たらずとしているようだ。
それゆえ、自らの大義を進めるに当たり、反する者は、検察庁に見られるように厳罰に処し、大量左遷も平気で敢行させ、それでもまだいるまともな検事たちは、陣営寄りの検事に捜査指揮を変え、陣営捜査からすべて外しにかかっている。
与党の不正は裁判になったとしても、裁判所さえ判事たちをすべて積弊清算しており、陣営寄りの裁判官たちによりすべて不問に処せられることになる。

これを文独裁と言わず、何と言おうか。

北朝鮮は強制と洗脳され価値観・思想は単一であるが、韓国もまた価値観が単一で激情型の国民。万が一このまま南北が統一したら、韓国民の半分以上が激情死するか、・されることだろう。


 

[ 2020年9月29日 ]

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