アイコン トランプ大統領と共和党上院議会に亀裂 追加経済策をめぐり


11月3日の米大統領選前に追加経済対策がまとまる可能性が遠のいた。
民主党が過半数を占める下院のペロシ議長は13日、最新の政権案の修正を求めたのに対し、上院の過半数を占める共和党のマコネル院内総務は、より小規模の対策を推進し、ペロシ議長は即座にこれを否定した。

トランプ大統領さえも追加経済対策を「やるからには大きくやれ!」とツイートするなど否定的な声が上がっている。

共和党の上院院内総務のマコネル氏は、中小企業を支援する給与保証プログラム(PPP)に資金を補充する条項に絞った法案を来週上院で採決する計画。

しかし、ペロシ議長は下院民主党議員との電話会合で、マコネル氏の案について、望み薄との見解を示した。会合参加者が明らかにした。
ペロシ議長は、同案に基づく交渉では民主党の優先課題は取り入れられないだろうと警告した。また、会合参加者3人によれば、ペロシ議長はトランプ大統領のツイートを巡り、民主党にはかつてなく強い追い風が吹いていると語ったという。

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一方、マコネル氏は、民主党が新コロナ対応と無関係な措置を含む法案にこだわるあまり、超党派合意のある分野を無視していると指摘した。合意が全くないよりは一部でもあった方が良いと声明で主張した。

ペロシ議長とムニューシン財務長官は週末、1兆8000億ドル(約190兆円)規模の政権案を協議したが合意に至らなかった。事情に詳しい関係者によると、両氏は協議を継続する予定。
以上、ブルームバーグ

追加経済対策の予算も下院と上院で承認される必要があり、政府案と上下院それぞれの計画案をすり合わせ、特に下院民主党との妥協点で実施額が決定する。

[ 2020年10月15日 ]

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