アイコン 米南部テキサス州を襲う大寒波 日本勢の自動車工場生産停止に追い込まれる


トヨタは先の福島県沖地震で、ひたちなか市の日立関連会社が影響を受け、部品が滞り、国内の半分の工場が操業停止に追い込まれている。

そうした中、アメリカでは大寒波が襲い、日本勢の自動車生産工場は米国内にとどまらず、米国からの天然ガスの供給が遮断されたメキシコの工場も操業停止に追い込まれている。

トヨタは19日、米テキサス州の寒波に伴うサプライチェーンへの影響や天然ガス不足を受けて、メキシコのグアナファト州とバハ・カリフォルニア州の工場で今後数日間、生産シフトの削減などを実施すると明らかにしている。
寒波の影響でテキサスとミシシッピ州の工場で18日の全てのシフトを休止したという。

ホンダは19日、メキシコのセラヤ工場が17日の昼勤から今週いっぱいの稼働停止となると明らかにした。
米国では寒波により暖房需要が増加し、テキサス州からメキシコへのパイプラインを通じた天然ガスの供給が制限されたことを受け、工場の稼働停止を州政府から要請されているという。
ホンダでは米オハイオ州の工場の第2ラインとアラバマ州の工場の第1、2ラインで18日の稼働を停止している。

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日産は、寒波の影響でメキシコのアグアスカリエンテス工場の第2ラインで、当初3月に予定されていた生産停止の一部を2月に前倒しして実施していると明らかにした。
米ミシシッピ州のキャントン工場とテネシー州スマーナ工場は18日は終日稼働停止。19日朝のシフトも停止した後、午後から再開を見込む。

米テキサス州では記録的な寒波と停電に見舞われ、非常用の暖房供給施設も停止するなど大混乱となっている。
そうした中、トランプ前大統領を最後まで支援し続けた地元選出の共和党上院議員テッド・クルーズ氏が17日夜、密かに、暖かくて有名なメキシコのリゾート地カンクンの5つ星高級リッツ・カールトンホテルに出かけていたことが明らかになり、選挙区のテキサス住民から激しい非難を受けている。

また、韓国のサムスン電子も米テキサス州オースチン市にある半導体工場が電力不足により当局から操業停止を要請されストップしている。同市ではマイナス17度を記録したそうだ。同工場はファンドリー工場でスマホ用のAPを主力に生産している。
それでなくとも半導体不足に陥っている電子や自動車業界。自動車用パワー半導体を生産するルネサスは福島県沖地震による停電で生産ストップ、東日本大震災の教訓から数日で操業を再開させたようだが、生産停止により生産挽回するためには、これまでフル稼働させていいため、数ヶ月かかるという。
オースチン市ではインフィニオン、NXP、テスラなどの工場も操業停止に追い込まれている。

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[ 2021年2月22日 ]

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