アイコン LGエナジーソリューション25年バッテリー145GWh生産計画 最大EV250万分


LGエナジーソリューションは、2025年までに米国で2ヶ所のバッテリー工場を総投資額は約4800億円、年間70GWh規模のバッテリーを生産する。EVの100~120万台相当に搭載される規模となる。
現在GMとの合弁によりテネシー州で進めているバッテリー工場とは別。また、同じくGMとの合弁で建設中のオハイオ州のバッテリー工場、年間35GWh規模も進めている。バイデン大統領の「グリーン・ニューディール(大規模エコ投資)」政策により、急成長が予想される米国のEV用バッテリー市場で先手を打つ。
同社は、ミシガン州にある工場(5GWh)の工場を稼働させており、今回の発表分70GWh、GMとの合弁工場分35GWh×2工場=70GWhの合計145GWhを2025年までに生産体制を確立する。年間200~250万台分に相当する。米国EV市場で25%のシェアを獲得する計画。

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LGエナジーソリューション 25年米国だけでの145GWh生産規模>

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LGエナジーソリューション EV用バッテリー

2025年までの米国生産計画(2021年3月)

場所他

規模

現況

ミシガン工場

 5GWh

稼働中

GM合弁テネシー工場 

35GWh

建設中

GM合弁オハイオ工場

35GWh

建設中

今回発表 35GWh×2工場

70GWh

計画

合計5工場体制

145GWh

 

 

ブルームバーグの世界EV市場予測とゴールドマン・サックスの米国EV市場予測は、


スクロール→

EV市場予測

 

ブルームバーグ

ゴールドマン・サックス

 

世界市場

米国市場

2020年

300万台

30万台

2025年

850万台

240万台

2030年

,600万台

480万台

2035年

-

800万台

・自動車の世界販売規模は9,000万台から1億台

 

EVの世界市場では10年後の2030年に昨年の8.6倍規模、米国市場でも年25%以上の成長が見込まれている。

米国は、トランプ政権来、産業保護を目的に「バイ・アメリカ」政策により、自国のEVには米製バッテリーの搭載を求めている。
韓国のバッテリー・メーカー各社は現在、韓国で製造したバッテリーを米国に輸出しているが、今後は米国での生産割合を高めることになる。

SKイノベーションが現在米国に年間20GWh規模の2工場を建設中。ただしSKイノベーションはLGエナジーソリューションとの特許権侵害問題を抱えており、ITC(国際貿易委員会)で敗訴しており、判決が最終的に確定した場合、SKイノベーションは今後10年にわたり、韓国からの輸出も米国で特許侵害モデルのバッテリー生産も事実上できなくなる。
SKイノベーションは、巨額の投資と雇用を理由に、ITCの決定に対するバイデン大統領の拒否権行使を期待している。
(米国が中国に対して強固に求め続けている知財問題、バイデン政権もいくら国益だとしても簡単に拒否権を発動した場合、その国益重視の底はトランプ政権より醜いことになる)

今回のLGの生産計画の追加発表は、SKが米国で2工場建設中であり、特許問題で稼働できないことを想定して発表された可能性もある。

 

[ 2021年3月15日 ]

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