アイコン テスラ株 大幅安 オートパイロット 運転席に誰もおらず 衝突炎上2人死亡


米市場でテスラの株価が大幅下落、19日の取引で一時6.5%下げた。
下げの原因は事故、米テキサス州ハリス郡当局によれば、17日遅くに運転者「不在」だったと推察されるテスラ車が事故を起こし炎上、乗っていた2人が死亡した。

同郡のマーク・ハーマン保安官は、事故を起こしたのは2019年式のセダン「モデルS」で、死亡した1人が助手席で、別の1人は後部座席で発見されたと述べた。車両は高速走行中にカーブを曲がり切れず、木に衝突したという。

ハーマン氏は、死亡者の位置や複数の証言、その他の物的証拠からは「衝突時に誰も運転していなかった」ことが示唆されると指摘し、「現在も調査中だ」と述べ、自動運転支援システム「オートパイロット」が作動していたかどうかは分からないと述べた。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は先に、オートパイロットを作動させたテスラ車が事故に遭う確率は平均的車両の「10分の1」に近づいているとツイートしていた。

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今回の事故特有の状況が調査の焦点となっているが、業界専門家は、メルセデスベンツやステランティス(フィアット系+PSAの統合会社)など量産車のライバルが自社モデルを本格展開するにつれ、EV新興企業が近く競争力を失うのではないかと不安視している。
ステランティスは先週、EVへのシフトを加速させる方針を示し、2020年代半ばまでに欧州での販売に占める電動車の割合を3分の1余りに引き上げると発表。
フェラーリは25年に同社初のEVを投入する計画。メルセデスベンツも米国市場向けEV「EQS」を4月に公開した。

ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーター、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)も今年に入り、意欲的なEV計画の概要を明らかにし、トヨタ勢もEV投入を発表している。
19日の米株市場ではテスラのほか、新興EVメーカーのニコラ、ワークホース・グループ、ローズタウン・モーターズ、 フィスカーも下げた。
以上、ブルームバーグ参照

テスラのオートパイロットでは2018年にも運転手が脇見、高速道の中央分離帯にぶつかり運転手が死亡する事故が発生、その後改良は加えられているが、マスク氏は宇宙に忙しく、ホンダのようにレベル3を取得しているわけでもなく、部分自動運転のレベル2から前に進んでいない。下手にオートパイロットを売り物にし宣伝することから、ユーザーは完全自動運転車と間違えているようだ。
運転席にいない場合やハンドルを握っていなければ警報装置が作動するなど必要だろう。

レベル2は、部分的に運転が自動化された車両で、アクセルとブレーキ操作による前後の加速や減速の制御と、ハンドル操作による左右の制御の両方をシステムが担う。ただ、運転の主体はドライバーで、システムはあくまで運転を支援する役割にとどまる。
そのため、ドライバーは常にハンドルを握って、運転状況を監視操作することが求められる。
こうした事故を未然に防いだり運転の負荷を軽減したりするための先進運転支援システムは「ADAS(Advanced driver-assistance systems)」と呼ばれており、ADASの機能が向上して、障害物を100%検知し、100%正しい判断を下し、100%正確な制御を行うレベルに達すれば、レベル5の完全なる自動運転技術が確立したことになる。

 

[ 2021年4月20日 ]

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