優れた環境性能を持つと同時に、クルマが持つ、音や振動を含めた「クルマを操る楽しさ」を実現する可能性を秘めている。

今回の水素エンジンには、昨年９月に販売を開始したGRヤリスなど、モータースポーツで鍛え続けてきた技術も活かしている。
安全性については燃料電池車の開発やMIRAIの市販を通して、積み重ねてきた技術・ノウハウを活用する。
なお、競技中には福島県浪江町の「福島水素エネルギー研究フィールド」にて製造された水素＊を使用する予定。

トヨタはこれまでもカーボンニュートラルへの実現に向けて、FCVのみならず多くのFC製品の普及による水素活用の促進を目指し、取り組みを強化してきた。
水素エンジン技術をモータースポーツでさらに鍛えることで、より良い水素社会の実現を目指すとしている。

トヨタはかつて、充電ステーションのインフラ問題から、ＥＶの普及は進まないとしてＨＶ更新開発に費やし、米カルフォルニア規制に対しては、ペナルティを支払うことで対応した。
しかし、２０１９年から中国もペナルティ制度を導入したことから、尻に火がついたものの、開発遅れは取り返しがつかなく、提携先のＥＶを自社の名前にして販売して窮地を乗り切るという
選択となった。中国では販売好調から、逆に膨大なペナルティを支払っているものと見られる。
　水素ステーションは国内に、世界にどれほどあるのだろうか・・・。