アイコン 米国の新エネ車新興企業 ニコラに続きローズタウンMも詐欺発表


EV(電気自動車)の米新興企業、ローズタウン・モーターズは14日、バーンズ最高経営責任者(CEO)ら幹部2人が辞任したと発表した。
予約注文を大幅に水増しして公表した疑惑や、財務状況悪化の責任を取ったとみられる。
ローズタウンは、特別買収目的会社と呼ばれる上場企業と合併する手法で、昨年10月に米ナスダックに上場。主力のピックアップトラックを今年9月から生産予定となっていた。同社は辞任の内容についてはコメントせず、「商業段階への移行に伴い、上場企業での経験が豊富な経営陣を配置する必要がある」とコメントしている。
予約注文の水増しは当然株価に好影響を与えており、さらに水増し発覚で株価が下がり、投資家に損害を与えたことになる。投資家が訴訟を起こす可能性もある。

EVの米新興企業では昨年9月、ニコラも技術を誇張してきた疑いが浮上し、創業者が辞任した。

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ニコラは「第2のテスラ」と呼ばれ、水素燃料電池トラックの開発を行っていた。しかし、完成したとされる水素燃料電池トラックの走行は、坂道を利用して車両を走らせ撮影、さも完成したかのようにPRし、こうした詐欺行為がバレ、代表が辞任していた。ニコラには韓国のハンファグループが1億ドル出資して6.13%の株を所有している。
水素燃料電池トラックの開発成功にハンファグループが出資していることで、大喜びしていた韓国の新聞社、詐欺走行がバレてマスコミまでションとしていた。
ニコラはEVやFCVでのピックアップトラックを開発中で、バレる少し前の昨年9月、GMが20億ドルをニコラに出資して11%の株を取得(詐欺走行を信じた投資家が株価を大きく上昇させ、GMはその高値で株を取得していた)していた。
ニコラ開発車の設計製造までGMが受注することで決定していた。
しかし、詐欺走行がバレたことで、GMは2020年12月、提携を大幅縮小、ニコラのピックアップトラック「バジャー」の製造も中止した。

米国企業は誇張して発表することがよくある。株価対策だろうが、そのツケは必ず来ている。

↓ローズタウン・モーターズが開発したピックアップトラック
補助金などあり、米メジャーのガソリンのピックアップトラックよりかなり安い価格が設定されている。EVでランニングコストも安くなり、商業者のまとめ買いに期待しているという。
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[ 2021年6月15日 ]

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