アイコン バイデン 米国しか考えず NATO加盟国は激怒か


米国の2001年9.11の報復攻撃でアフガンのタリバン政権を崩壊させ、傀儡政権を樹立させ、これまでアフガンに影響し続けてきた。しかし、トランプ前政権が、負担が大きいだけだとして順次撤退を表明、タリバン側と撤退の交渉に当たってきた。

今年1月、米政権が老人のバイデンになり、アフガン政策でオバマ政権時代の副大統領としてオバマの意向に反しアフガンの撤退強硬論者でもあり、今年4月にいきなり、9.11前までに完全撤退すると発表、その後、8月31日までの撤退を決定した。米世論も米軍撤退を歓迎した。

ただ、これまでの米政権は、アフガンに米軍だけを参戦させたのではなく、NATO加盟国からも参戦させた。また、米政権はアフガンに多くの経済振興のプロジェクトを西側諸国に要請し、現在、多くのプロジェクトが動いていた。そうしたことから、西側諸国はバイデンの今回の急なる政策に問題を投げかけていた。

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しかし、バイデン政権は、米傀儡政権にはアフガン政府軍があり、武器も最新兵器を供与しており、もしもの場合でも数年は持つ、最悪でも3ヶ月は持つとタカをくくった。そうしたこともあり、アフガンに進出している西側諸国はほとんど対策を講じてきていなかった。

8月31日の米軍完全撤退を前に攻勢を強めるタリバン勢力に、米国によるアフガン傀儡政権のガニ大統領は8月15日、突如UAEに敵前逃亡。アフガン政権は自壊し、タリバン勢力がアフガンを掌握した。当然、米軍の戦闘ヘリなど大量の武器や最新兵器がタリバン側に渡ってしまった。

それ以降アフガンをめぐり米国もほかの進出していた西側諸国も大混乱に陥っている。
NATO欧州国は、撤退期間の延長をバイデンに働きかけているが、これまでに58000人を移送し、8月末までにはそれ以上を移送できるとしてバイデンは期間延長しないと表明している。
それはタリバンと米軍が行っている交渉が8月31日完全撤退を前提に交渉していることも影響している。

西側諸国の直接の関係者はそれまでに撤退できようが、アフガン人の西側の軍協力者だけではなく、アフガン人で西側の事業に採用された人や協力者たちは、空港に全員が避難しているわけではなく、実際はごく一部、すでにタリバンが検閲所を設け、空港への道を遮断、市中では西側協力者狩りも始まっており、身動き取れない人たちが大勢、そうした人たちや家族に身の危険が迫っている。

そうした人たちを救出しなければならないとする欧州等西側諸国に対して、バイデンは結果、拒否している。

すべては、バイデンの失敗であり、交渉術に長けたトランプより最悪の事態を招いている。

バイデンは、自らの力で大統領に当選したと錯覚している。大統領選で投票者はトランプを負かす存在としてバイデンが民主党で勝ち上がり、たまたまいたことから投票したものであることを自覚すべきだろうが、すでに老害、最近のバイデンはトランプよりタチが悪い米国主義に陥っている。

今回の事態に、欧州の米国離れは急速に進むものと見られ、その亀裂は中国の意のままになるものと見られる。G7のリモート会議をしてもバイデンは欧州諸国に譲歩していない。

バイデンもオバマも人権など単なる他国を中傷するための唱い文句のようだ。

 

[ 2021年8月25日 ]

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