アイコン 10月の米中の自動車販売台数 米中で▲54万台減 9月は▲85万台減


半導体問題ついてGMは解決には来年中かかるとし、ダイムラーは再来年になるという。半導体問題は自動車だけではなく、今や電子製品のあらゆる分野に及んでいる。原因は旭化成半導体工場の全焼に伴い、ほとんど旭化成1社しか製造していなかった半導体が枯渇、ほかの半導体も含めて自動車メーカーや商社が買占めに走り何でもかんでも不足する事態に陥った。儲からないことから生産を縮小していた独社が急に生産拡大させたが、そのあおりを受け家庭用ゲーム機生産に支障が生じ、ほかの電子製品やバイク等にも影響している。

夏場に入り、今度は半導体や電子部品をパッケージ化するマレーシアのセットメーカー工場が新コロナによりロックダウン、大幅に製造が減少したことが上げられる。
車載用に用いられるシステム半導体は顧客と生産計画に基づき生産しており、買占めでグチャグチャになった半導体供給網は現在も一部で不足したままになっている。

米国自動車販売台数は、20年は新コロナにより19年比で▲14.6%減、▲250万台販売減の1,457万台となっていた。今年は経済回復も進み、自動車販売も急回復していたものの、マレーシアのパッケージ生産工場の問題もあり、8月から販売するタマが減り、10月も大幅な販売減に陥っている。

中国も同じことがいえるが、新コロナの影響は昨年2月と3月だけで4月から回復して来ていたが、新コロナの散発、高次元規制強化や半導体不足、電力不足によるサプライチェーン問題も重なり9月・10月もマイナスが続いている。
 

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タイでは7千人台、マレーシアでは5千人台、ベトナムでは10月3000人台まで減少していたものの再び8千人台まで増加、東南アジアのサプライチェーンまで新コロナに感染してしまっている。

中国武漢から始まった新型コロナウイルス感染症、現在、欧州や東南アジアで猛威を振るっており、米中貿易戦争のリスクに始まったサプライチェーンの東南アジア化が、夏場から中国へ回帰し、中国は内需不振ながら輸出が拡大する原因になっているという。

新コロナ下、自動車革命は続いており、新コロナ後はEVが急拡大するものと見られる。完全自動運転も含め、システム半導体の需要は拡大し続ける。

↓なお、中国の販売台数は工場出荷ベースであり、輸入車は含んでいない。

スクロール→

自動車販売台数 ×1000

 

米国

中国

2021

台数

前年比

昨年

台数

前年比

前年

1月

1,109

-3.1%

1,144

2,503

30.6%

1,917

2

1,196

-12.9%

1,373

1,455

369.4%

310

3月

1,605

62.1%

990

2,526

76.6%

1,430

4月

1,512

113.0%

710

2,252

8.8%

2,070

5月

1,586

42.8%

1,111

2,128

-3.0%

2,194

6月

1,300

17.0%

1,111

2,015

-12.4%

2,300

7月

1,291

5.2%

1,227

1,864

-11.7%

2,112

8月

1,095

-17.0%

1,319

1,799

-17.7%

2,186

9月

1,007

-25.5%

1,351

2,067

-19.4%

2,565

10

1,055

-22.5%

1,361

2,333

-9.3%

2,573

11

 

 

1,214

 

 

2,770

12

 

 

1,619

 

 

2,831

合計

12,756

9.1%

11,697

20,942

6.5%

19,657

 

[ 2021年11月16日 ]

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