カリブ海ハイチでタンクローリー爆発 63人死亡
アメリカ南方のカリブ海の島国ハイチでタンクローリーが横転して爆発し、これまでに少なくとも63人が死亡し数十人が負傷した。
現地で不足するガソリンを求めて多くの人が、タンクローリーに近寄り、爆発に巻き込まれたとみられている。
ハイチ北部の都市カパイシアンで13日夜、ガソリンを運んでいたタンクローリーが、バイクを避けようとして横転、その後、爆発した。
ガソリンを手に入れようと、横転したタンクローリーに携帯タンクを持って集まっていた住民が爆発に巻き込まれ死亡したという。
爆発は近隣の建物のガラスどころか壁さえも破壊するすさまじいものとなっている。
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カパイシアン市には重度の火傷を負った人たちであふれ、治療には限りがあり、政府は現地に野戦病院の設置を決定している。
ハイチでは、地元のギャングが、今年10月から約1ヶ月にわたって石油関連施設を封鎖したことなどから市民の間でガソリンが手に入りづらい状態が続いていた。
ハイチのアンリ首相は「事故で亡くなった方の遺族に心よりお悔やみを申し上げる」とツイッターに投稿したうえで、ケガをした人のために臨時の医療施設を設けるなど対応に当たる考えを示した。
ハイチでは7月、大統領が暗殺されたのに続き、8月には大地震の発生で2000人以上が死亡し、政治や経済の混乱状態が続いている。
[ 2021年12月15日 ]
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