アイコン トヨタ 21年米市場 初の販売首位 233万台 半導体不足の影響


トヨタ自動車の2021年の米国市場の新車販売台数が前年比10%増の233万2,000台、一方、ゼネラル・モーターズ(GM)は▲13%減の221万8,000台だったことから首位になった。米国で海外の自動車メーカーが販売トップになるのは史上初。
半導体不足で大幅な減産を強いられたGMやフォードに比べ、トヨタは影響が限定的だったことによるもの。
フォードは21年の結果を集計中だが、1~11月実績でトヨタを約40万台下回っており、トヨタの首位は確定的。

ロイター通信によると、GMは1931年にフォードを抜いて以降90年間、一貫して米国で販売トップを続けてきた。今年は半導体不足の影響で9月に北米の半分の工場で生産を休止するなど大規模な減産に追い込まれた。

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トヨタも北米で月間数万台規模の減産が続くが、生産車種の見直しと小まめな生産調整によって工場の長期休止を回避している。

GMは、足元で半導体不足が緩和し、徐々に生産ペースを上げている。半導体の供給が回復に向かえば、22年は米国市場で首位に返り咲く公算が大きい。

トヨタは1960年代に輸出を通じて米市場に本格参入した。故障の少なさなどから70~80年代に売れ行きを伸ばし、86年に米市場での販売が初めて100万台を突破。89年には高級車ブランド「レクサス」を導入して客層を広げた。
2009年に発売した3代目「プリウス」が米国でもヒットし、ハイブリッド車(HV)の普及に弾みをつけた。
生産面では、日米貿易摩擦の激化を受け、
1984年にGMとの合弁会社を通じて米国生産を開始。
1986年には南部ケンタッキー州に初の単独工場を開設。
2021年に南部アラバマ州でマツダとの共同工場が稼働し、米国の完成車工場は計5ヶ所となっている。
以上、

半導体不足による車両生産減は、自動車メーカーにとって大損害と思われるが、一方で玉不足から、ホールセール(安価にまとめ売り)や値引き販売が抑制され、利益率の向上をもたらしている。また、半導体をピックアップトラックなど高付加価値の車両生産に優先して使用し、利益率を大幅に改善させ、ほとんどのメーカーは大損害にはなっていない。


 

[ 2022年1月 5日 ]

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