フーシ派の兵器も少しずつ進化してきており、２０１９年９月、サウジの石油精製施設２ヶ所がドローン攻撃を受け炎上したときのようなことが今後起これば、原油価格は暴騰する恐れが高い。
サウジも敵対・中立の王族を監獄に送り込み、記者を暗殺する狂気の息子が采配しており、エスカレートさせるばかりとなっている。

イラクは、米国が攻撃して中途半端に撤退し、ＩＳ（スンニ派原理主義）が台頭、ＩＳに対してＮＡＴＯ軍とアラブ連合軍が爆撃を続けたものの、最後は米オバマ氏がイランに協力を求め、最後のＩＳ拠点モスラをイラン有志軍の陸上部隊と空からの米軍攻撃により陥落させ、イランと同じ多数派のシーア派が政権を握っていることから、大国の支援も受け落ち着いている。

一方、ロシアとイランの支援を受けたシリアは、米国が仕掛けたアラブの春を吹かせ、大難民を生じさせたが、また冬に戻り、落ち着いてきている。

中東の現在の火薬庫は
イエメン・フーシ派×サウジ・ＵＡＥ
それに、
イスラエル×イラン、
イラン×サウジ・ＵＡＥ

これ以上、南・北イエメンとも外部力を巻き込んだ紛争を続ければ、サウジやＵＡＥの石油精製施設や原油積み出し港湾、ドバイ勢のスーパー超高層群も脅威に晒され、原油施設が壊滅的被害を受ける可能性も出てくる。
ＩＳ時は、ドローンはまだ米国だけの専売特許の兵器だったが、今やどこの国も所有している時代、兵器として進化し続けている。バッテリーも進化し続けており、エンジン式だとしても超小型・超低空飛行・長距離・自動誘導式の高速ドローンの攻撃兵器になると・・・もう撃ち落せなくなる。

＜米国の原油掘削会社はボロ儲け状態続く＞
米国では、原油価格が上がれば、共和党支持者が多い原油掘削会社、それに投資する投資ファンドは高額配当を受け大喜び。ＥＶに走り、新規パイプラインを認めなかったバイデン大統領を掘削会社は大嫌い、掘削リグ稼動数を２０１９年当事に戻そうともせず、高値を満喫している世界一の産油国の米国の実態でもある。
　ベーカーヒューズ社調査によると、米国内の原油掘削リグ稼動数は２０１９年１２月最終週で６７７本、２０２２年１月１５日現在４９２本。回復率７２％。

＜原油価格＞
原油価格（米ＷＴＩ先物価格）は、１月１８日１６時４４分に８５．７２ドルを記録し、７年ぶりの高値となった。
１月１９日００時４０分現在、８４．３３ドル付近で取引されている。
同時間の対ドル円の為替は１ドル１１４．５８円。
休み明けの米ダウは長期金利の上昇、１月のＮＡＨＢ住宅市場指数の予想外の減少に５００ドルを超す値下がりとなっている。
同時間帯の米ダウは前日比▲５４０ドル前後値下がり、３５,３８０ドル前後で推移している。

オミクロン株で値下がり、
オミクロン株は重症化確率が大幅に低いとして値上がり
ウクライナ問題が浮上して値上がり、
トンガの海底火山大噴火で今夏冷夏予想により値下がり、
産油国ＵＡＥがドローン攻撃を受け値上がり
今度は何で値上がりするのだろうか。