アイコン ソニーGに入らずFGO開発のディライトワークス所を塩川洋介氏退社・独立


ソニーグループ傘下の制作会社アニプレックス(配信元)が販売するスマホゲーム「フェイト/グランドオーダー(Fate/Grand Order)」(FGO)の開発運営に携わった塩川洋介(42)氏は2月1日、独立するため退社したことを明らかにしたとブルームバーグが報じている。

塩川氏は、2015年の発表以降日本を中心に米国やアジア地域で人気を集めた同ゲームを含むFGOプロジェクトのクリエイティブプロデューサーを務めた。
モバイルアプリ分析会社センサータワーの調べによると、FGOは2020年1月までに約40億ドル(約4600億円)以上の収益を上げていた。

ソニーGは昨年12月15日、FGOの開発を担ったディライトワークスのゲーム事業を取得すると発表していた。
ディライトワークス社は事業分割し、ゲーム事業を2022年2月1日、新設の(株)ラセングルに承継させ、ラセングル社の全株をアニプレックス社が取得するスキームで、ディライトワークス社はゲーム以外の事業会社になった。塩川氏は2016年、FGO運営の円滑化を進めるためにディライトワークスに入社。FGOの成功に貢献し、スマホゲームからアーケードやボードゲームなどへの展開につなげた。
ディライトワークスの広報担当は塩川氏が1月末で退社したことを認めた。

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同氏はディライトワークス入社前にはスクウェア・エニクス・ホールディングスなどで勤務していた。

塩川氏は今後、自身が設立した会社で新ゲームの開発を手掛ける予定だという。
同氏は、新規タイトルの創出機会につながる企業とより広くやっていきたいと述べている。

塩川洋介氏とは、
バンタンゲームアカデミー、シナリオライター科出身のゲームクリエータ
2000年にスクウェアに入社。
2009年にスクウェア・エニックスの北米支社に出向し、『MURDERED 魂の呼ぶ声』のディレクター、『キングダム ハーツ』『キングダム ハーツII』『ディシディア ファイナルファンタジー』『Death By Cube』、『いけにえと雪のセツナ』の制作に関与する。

FGOはディライトワークス(代表:庄司顕仁/スクエニOB)が開発、スクエニ代表との関係で塩川洋介氏を招聘、ディライトワークス社に執行役員クリエイティブオフィサーとして入社、『Fate/Grand Order』においてクリエイティブディレクターに就任、当時多くのトラブルを抱えていた「FGO」の問題を解決し軌道に乗せた。主にゲーム開発面での監督者として第1.5部まで携わり、2017年末より配信の第2部以降はクリエイティブプロデューサーとしてゲーム開発以外のコンテンツも含めた全体的なFGO PROJECTのプロデュース活動を行った。
塩川氏はスクエニ米国へ転出していたため、大陸的な思考回路を構築し、FGOを大成功に導いたのだろう。
以上、ブルームバーグ等参照
ソニーは今後も関係は維持しようが、塩川氏をラセングル社やアニプレックス社の重席にとどめおくことができなかったようだ。

映画では、ソニー系のスパイダーマンは1月30日までに米国だけで830億円(721百万ドル)を売り上げており、中国で興行されれば、さらに大きく上乗せになる。ただ、中国では米映画については政治的検閲が厳しくなっており、どうなるかは不明、米中貿易紛争から中国では国産映画の興行を最優先させている(ハリウッドも厳しかろう)。

ソニー系は米ゲーム開発会社のバンジー社を36億ドル(約4000億円)での買収を発表している。
一方、Xボックスのマイクロソフト社は、米ゲーム開発会社のアクティビジョン・ブリザードを687億ドル(約7.9兆円)で買収を発表しているが、米司法省と連邦取引委員会(FTC)は反トラスト法に基づき買収を認めるか審査すると発表している。

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[ 2022年2月 2日 ]

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