スペースXの衛星49基のうち40基が磁気嵐で破壊される
イーロン・マスク率いるスペースXは8日、3日打ち上げた人工衛星49基のうち40基が太陽表面の爆発現象である「太陽フレア」のより発生した「磁気嵐」により、機能停止に陥ったと発表した。衛星はインターネットサービス「スターリンク」構築のためのものたった。
衛星は高度約210キロの「低軌道」に打ち上げ、翌4日に磁気嵐により使用不能になったと説明。
衛星は通常、初めは低軌道に乗せ、打ち上げ直後の点検で機能の欠陥が見つかった場合に大気圏に再突入させ、焼却処分できるようにしているという。
ただ、米宇宙天気予報センターは、2月2~3日について「磁気嵐警報」を出しており、スペースX社が打ち上げ当日、磁気荒らし警報を認識していたかどうかについては説明していない。
太陽フレアで、太陽表面からプラズマや電磁放射線が大量に放出される太陽の大きな爆発現象は1月29日に検知され、地球へ早ければ2月1日にも到達し3日まで続くと予想されていた。
スペースX社は「スターリンク」構築のため、2019年以降、多数の小型衛星を打ち上げており、1月15日時点で稼働中の衛星が1469基あり、それに加え272基が運用軌道に移行中としていた。そのため今回の磁気嵐による衛星問題は「スターリンク」には直接的には影響ないようだ。
以上、
カナダ・ケベック州では以前、磁気嵐により想定外の電流が流れ、送電網の変圧器が破壊され大停電したことがあった。通常、避雷などに備え過剰電流は地中に逃がす方法がとられているが電線網の地形上そうした対策が採られていなかった。