アイコン 2月の死亡者数 過去最高の倍ペース 感染と死亡数の月別推移ほか


喉もと過ぎたのかオミクロン株は、国の専門家がピークアウト宣言まで出し、軽症だとして話題にもならなくなった。
しかし、一方で、死亡者数は過去最大で大阪・神戸で医療パニックを引き起こした英国株での昨年5月の2,817人の死亡者数を、2月は22日までですでに3,206人の死亡者が発生している。
重症者数も漸増し続けており、22日には1,504人まで増加している。昨年9月3日のデルタ株での2221人を追い続けている。
一方、感染者数は2月11日までの7日間平均で93,259人から2月22日には80459人と▲13.8%減少しているが、急拡大した割には緩慢な減少スピードになっている。まだ高止まりしいる県や再上昇している県もあり、現在踊り場を形成して可能性もあり、再上昇する可能性もある。

昨年9月のデルタ株の急速な収束は、ピークアウト時にワクチン効果が最大限発揮され、収束したものだが、オミクロン株は軽症だと油断、感染者のあまりの増加に重症者数も増え続け、特に高齢者は優先接種で先に接種しており、ワクチンの有効期間切れで重症者の増加原因ともなり、重症者の死亡率も極めて高くなっている。
治療薬をリスク者に対して早期に処方すべきであろうが、PCR検査結果の遅れによる適時処方遅れ、薬剤の不足もあり、まともにワクチンの有効期間切れに直面し、死亡者が増加し続けている。

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すでに医療機関の逼迫が叫ばれてきているが、稼働率の高い病院と悪い病院がデルタ株でも多く指摘されていたが、オミクロン株でも同じ現象と生じているものと見られる。
2月16日時点の病床使用率は確保の44,296床に対して25,623床の使用数で使用率は58%(最大86%の福岡県、最低は福井県と鳥取県の23%)、自らは呼吸できなくなり人工呼吸器を使用している重症者は、確保の5,934床に対して、2,037床の使用数で使用率は34%とまだゆとりがある。
なお、2月16日の厚労省の集計データでの重症者数は1,444人と、使用ベッド数とは600床も乖離がある。その乖離が感染による肺以外の臓器の重症化に伴うものならばまったく問題はないが・・・。
病院の感染者用のベッド数を国も都道府県も医療機関のシステムを一元管理しておらず、膨大な保健所や救急隊の労力に依存させたまま非効率的な病床の利用となっている。
そうしたことから埼玉県では10代男性が救急者で運ばれたものの10ヶ所の病院漢受け入れを断られ、手遅れで死亡する事件も発生している。

オミクロン株では肺より基礎疾患者などほかの臓器による重症化リスクが顕著になっており、政府の人工呼吸器使用者だけの重症者認定では、ICUにも入れず、適切な治療が受けられず死亡している人も多くいる可能性もある。そうしたことは感染病学会誌「Clinical Infectious Disease」の掲載論文でもすでに明らかにされている。

デルタ株と異なり、今回は有効期間切れの追加ワクチン接種がまったく間に合っておらず、感染抑止力、発症抑止力、重症化抑止力がほとんど損なわれ、死亡者の急増につながっているものと見られる。

2月22日の更新分で追加接種者数は19,383,692人、人口比15.3%となっている。22日には過去1週間の平均で90万件接種を達成しているが、接種開始は早かったものの増加が遅かった分150万件は必要、昨年7・8月は平均しても140万件接種していた実績もある。

病床は治療するためにあり、重症病床も同じ、重症化してしまった感染者を健康体に戻すことが医療の役目だろうが、ここまで重症化致死率が高ければ、感染者を重症化させない早期治療こそ医療に必要ではないだろうか。専門家たち何の専門家かも今や不明、20年7月、専門家会議を政府が解体してからモノも言えなくさせ、厚労省のお役人にお墨付きを与えるだけの組織になっている。トランプ前大統領と喧嘩していた米感染症対策トップのファウチ博士のような役割が感染研所長でもある脇田座長なのだが・・・望みようもない。


スクロール→

日本の感染者数と死亡者数の月別推移

 

月感染数

月死亡数

1

2

20/1月

17

0

 

 

2

225

5

 

 

3

1,992

61

 

 

4

12,187

391

1

 

5

2,477

441

 

6

1,865

76

 

 

7

17,651

39

2

 

8

32,129

287

 

9

15,194

275

 

10

17,744

195

 

 

11

47,501

382

 

 

12

86,925

1,340

3

 

21/1

154,989

2,261

 

2

41,896

2,144

ワクチン開始

3

42,450

1,279

 

これまでに抗体治療薬など6種投入

4

117,685

1,067

4/

英国株

5

153,716

2,817

6

53,095

1,724

 

7

127,021

410

5波/

デルタ株

8

567,767

874

9

210,699

1,584

10

17,246

615

 

11

4,470

93

 

12

6,577

32

 

追加接種開始

22/1

1,016,945

422

6波/

オミクロン株

メルク治療薬投入

2/22

1,868,461

3,528

累計

4,618,924

22,342

 

 

今後、ファイザーや塩野義製薬の治療薬が投入される。

 


スクロール→

日本

感染者数

週計

日平均

12/1218

1,080

154

1925

1,747

250

261/1

2,910

416

1/28

24,382

3,483

1/915

100,916

14,417

1/1622

270,901

38,700

1/2329

474,715

67,816

1/302/5

619,516

86,301

2/612

613,617

87,660

2/1319

578,803

82,686

223日)

192,984

71,488

NHK集計値により作成

 


スクロール→

日本

重症数

死亡数

致死率

週延計

日平均

週計

日平均

対感染

対重症

12/1218

184

26

6

1

0.56%

3.30%

1925

207

30

8

1

0.46%

3.90%

261/1

323

46

6

1

0.21%

1.90%

1/28

463

66

9

1

0.04%

1.90%

1/915

964

138

31

4

0.03%

3.20%

1/1622

2,135

305

64

9

0.02%

3.00%

1/2329

3,551

507

237

34

0.05%

6.67%

1/302/5

5,193

866

541

77

0.09%

10.42%

2/612

8,592

1,227

961

137

0.16%

11.18%

2/1319

10,037

1,434

1,452

207

0.25%

14.47%

223日)

4,476

1,492

653

218

0.34%

14.59%

NHK集計値により作成

 

[ 2022年2月23日 ]

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