アイコン 「宗像サニックスブルース」活動休止


サニックスは、今シーズン限りでラグビーチーム「宗像サニックスブルース」(宗像市)の活動を休止すると発表した。

1994年に創設した同ラグビー部は、2003年に国内トップカテゴリーの「ジャパンラグビートップリーグ」に参加し、現在は「ジャパンラグビーリーグワン」の3部リーグに所属している。
一方、サニックスは電力卸価格の高騰による採算の悪化などで、2022年3月期は▲約28億円の最終赤字に陥ると予想し、厳しい経営環境が続いている。
そのため、現状の体制でのラグビー部の活動継続は困難と判断し今回の決定に至った。
今後、所属する選手の移籍・再就職の支援を行うほか、他者へのチーム譲渡についても可能な限り継続して検討する方針。

 

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リリースによると、
当社ラグビー部「宗像サニックスブルース」は、1994年に創部、2003年以降、日本ラグビーのトップカテゴリーに所属し、企業ブランドの向上とともに、本拠地福岡・宗像を中心とした地域貢献の役割を果たしてきた。
これらの貢献を踏まえ、最大限チームの継続に向けて努力してきたが、現下の経営環境を総合的に判断した結果、当社としてこれまでと同様の体制でのチームの強化・継続は断念し、ラグビー部の活動を休止することを決議した。
当決議に伴い、本日(3月30日)以降、所属選手のキャリアを最優先に考え、会社として移籍・再就職の支援を行っていく。
また、チームの他社への譲渡についても可能な限り継続して検討していく。
なお、当社の社会貢献活動については、スポーツ・文化を通じた青少年の健全育成を様々な形で行っており、これらについては継続して取組んでいくとしている。
以上、

創業者の宗政伸一氏は2017年1月急逝、2000年にオープンした球技の練習グランドが5面以上ある宗像グローバルアリーナ、高校生ラクビーの国際大会も毎年開催され、大学生ラクビーの合宿所としても広く利用され、武道場や体育館、テニスコート、合宿用宿泊施設も有している。
宗政氏は以前サニックスが経営不振に陥ったとき、株主からグローバルアリーナを手放せと迫られたが、宗政氏の本音は会社を潰してもグローバルアリーナは残すというものだった。その核となるラクビー部の維持が困難となっている現状のサニックスの経営はさびしい限りだろう。
縁もゆかりもある福岡地所はラグビー部の継続支援をしなかったのだろうか。

グローバルアリーナでは、全国から少年少女たちを集め、英語で講義を受ける「日本の次世代リーダー養成塾」も開催され、マレーシアのマハティール元首相も何回も講義のため訪れている。
また、毎年春、ブルガリア共和国の伝統文化と食文化の紹介や国際交流イベント「グローバルアリーナ・ブルガリアフェスティバル」も開催されている。
一企業ながらサニックスは、社会貢献大企業、経営不振から早く立ち直ってもらいたいものだ。

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https://rugby.sanix.jp

 

[ 2022年3月31日 ]

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