北・豊渓里核実験場 核実験の様相 最近7年間のミサイル発射数
北朝鮮咸鏡北道吉州郡の豊渓里(プンゲリ)核実験場で新しい活動状況が表れている。
2018年5月、豊渓里核実験場の第3トンネルはマスコミを集めて爆破したが、奥はそのままの状態、坑道入口は破壊されているため、時間短縮のため、別の入口坑道掘削し、既存の第3トンネル坑道に繋げる作業を行っているようだ。
5月10日は韓国で新大統領就任式、5月20~22日にはバイデン米大統領の訪韓が予定されている。
豊渓里核実験場は、幹線道路からの分岐道路と橋で接続された施設。橋は2020年の洪水で損傷し、最近修理されたばかりで、この実験場への車両の通過が可能になった。
指揮所は、2階建の建物と青屋根の平屋建の建物で構成されている。平屋建は明るい色合いにもかかわらず、両方の建物はカモフラージュで覆われている。
5月4日、第3試験トンネルの改修が始まって以来、初めて本部ビル前に貨物トラックが停車しているのが観察された。
少なくとも2022年1月以降、車両と車両線路がトンネルエリアと南部サポートエリアの間を移動するのが観察されている。
最近の橋の修理、その他の道路の改良、3号トンネル周辺の工事と掘削の継続の間、北朝鮮は長い間続いており、核実験の長期計画を有しているものと見られる。
米国は、大陸間弾道ミサイルをはじめ持続的なミサイル挑発を敢行している北朝鮮が近いうちに核実験に着手すると懸念している。
米CNN放送は、複数の当局者を引用し、北朝鮮が豊渓里で核実験の準備を進め、今月中に実験の準備を終える可能性があると報じた。
北朝鮮は核弾頭ミサイルに搭載できる小型核の実験を必要としているとされる。
スクロール→
北朝鮮の2016年以降の核実験とミサイル発射 |
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ミサイル |
核実験・備考 |
2016年 |
1回 |
2/7、「光明星」人工衛星打ち上げ=ICBM偽装? |
別途、1月6日核実験実施(4回目) |
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2月10日、開城工業団地の操業停止・韓国撤退 |
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別途、9月9日核実験実施(5回目) |
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2017年 |
16回 |
別途、9月3日核実験実施(6回目) |
11/29、火星17号ICBM |
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2018年 |
0回 |
2月の平昌冬季五輪参加、雪解け |
2019年 |
15回 |
2/28、ハノイ米朝首脳会談・決裂 |
2020年 |
5回 |
6/16、開城工業団地の南北連絡事務所爆破 |
2021年 |
8回 |
3/15、貨車から発射、低空変則巡航ミサイル |
2022年 |
15回 |
3/24、火星17号ICBMの飛距離調整版 |
・注2022年は5月7日まで |
↓5月4日の衛星写真(38ノース)