アイコン 香港・珍宝王国の宮城レストラン「ジャンボ」 南シナ海で沈没


香港の観光名所だった水上レストラン「珍宝王国(ジャンボ・キングダム)」が、南シナ海で沈没した。

運営会社の香港仔飲食企業有限公司が20日発表した内容によると、「珍宝王国」は6月14日に長年停泊していた香港仔港から曳航され、行き先非公開の地へ向かっていた。しかし、南シナ海の南沙諸島近くで「困難な状況」になり、転覆したのち沈んだという。

同社は、現場の水深は1000メートル以上で、引き揚げ作業をする場合は非常に難しいものになるという。 香港仔港から曳航される前に、船舶技師が安全性を点検し、「必要な許可」はすべて得ていたと、会社は説明した。

移動後は非公開の場所で待機し、新しい運営会社を待つ予定だったという。 レストランは2020年3月、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて営業を中止していた。
以上、

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ジャンボは45年を経過し老朽化しており、2003年に大改修したとしても台座部分は陸揚げでもしない限り改修は困難、元々頭でっかちで外洋での長距離移動は困難だったと見られ、計画的な沈没かもしれない。金目のものは移送にあたり、当然、すべて取り外されていたものと見られる。

経歴(ウィキ参照)
第二次世界大戦直後、台風シェルターに水上レストランが登場。最盛期には10もの水上レストランがあり、その中で1952年に「タイハク」が建造された。

1971年10月、建造中のジャンボで火災が発生し、開業前に34人が死亡、42人が負傷した。
1976年10月、ジャンボは、スタンレー・ホーによって4年の歳月と当時の3,000万香港ドルをかけて再建された。もともとは古代中国の宮殿の様式で装飾されていた。

1978年、アバディーンの埋め立てに伴い現在の場所に移設。
1980年、ジャンボは海角皇宮を買収、1987年タイハクを吸収合併した。
1997年のアジア通貨危機のあと、海角皇宮はフィリピン(オーストラリア説あり)へ売却。

1999年末、2隻のタグボートで宮殿の1つをアバディーン港からフィリピンのマニラ湾に面するパサイ市に運び、「ジャンボキングダムマニラ」と改名した。元の古代中国の皇居様式の改修は多くが維持され、2005年4月28日開業。しかし営業不振で2008年に閉店した。

2002年メルコグループのレジャー娯楽事業部門の傘下になり、2003年下期には数百万ドルの大規模な改修を行った。
それ以後、ジャンボとタイハクはイメージを刷新、両方をあわせて「ジャンボ・キングダム」と呼ばれるようになった。
2019年に入ってから、香港民主化デモの影響で観光客が激減し、従業員の半数を削減し営業時間を短縮するなどの経営改善策を実施した。
2020年には新型コロナウイルスの大流行で改善の見通しが立たず、2020年3月3日より事実上の閉店していた。


 

[ 2022年6月21日 ]

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