「ハーゲンダッツ」から発がん性「エチレンオキサイド」検出 仏製
香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)はまでに、「ハーゲンダッツ」が香港と台湾で販売していたアイスクリームから殺虫剤成分「エチレンオキサイド」が検出され、同商品は販売中止、回収措置が取られたと報じた。
検出された製品は、
ハーゲンダッツ・バニラ味のパイント(473ミリリットル)と
業務用大容量(9.46リットル)の2製品
で両方ともフランス産だという。
「エチレンオキサイド」は、摂取時に各種がんを誘発する可能性のある「1級発がん性物質」に分類されている。
エチレンオキサイドは、農産物・食品などを殺菌したり洗浄したりする過程で主に使用され、氷菓子類や健康食品から主に検出される。
香港ハーゲンダッツ側は、自社製品から農薬成分が検出されて販売中止および回収措置命令を受けたことに対して消費者に謝罪し、世界のハーゲンダッツ支社に通知した。
ハーゲンダッツの製品は、仏製、米製・日本製などあり、多く販売している国ではその国の国産品もある。世界各国から売り筋が取り寄せられ販売されている。本社はアメリカ・NYブロンクス。
日本で販売するハーゲンダッツジャパンは、ゼネラル・ミルズのオランダ法人ハーゲンダッツ・ネザーランド、サントリーおよびタカナシ乳業の3社の合弁会社が運営している。
ハーゲンダッツは、米大手食品会社のゼネラル・ミルズ社のアイスクリームのブランド名。ただし米・加でのライセンスはネスレらのフロネリが所有している。
元々は米国のドイツ語圏ポーランドからのユダヤ人移民夫婦が1961年に、卵黄と17%の乳脂肪分が入ったアイスクリームを開発・販売開始したことに始まり、夫婦がハーゲンダッツの名で販売していたもの。