アイコン 原油価格一時97ドル台まで▲10ドル超急落、小麦暴落、独5月21年ぶりの貿易赤字


米WTI原油先物が1バレル=100ドルを割り込み、一時▲10ドル以上下落し97ドル台を付けた。

世界的な景気減速が最終的に需要を冷え込ませるとの懸念が膨らんでいる。日本時間6日08時現在では100ドル台で推移している。

米金融当局がインフレ抑制のため利上げサイクルに乗り出す中で、急激な金利上昇による影響が不安視されている。

ドイツの5月貿易収支は▲10億ユーロと1991年ぶりの赤字
輸出が前年比+11.7%増、輸入は前年比+27.8%増だった。
長期にわたりドイツ経済は輸出がけん引してきたが、ここにきて、ウクライナ戦争などでエネルギー、食品価格の高騰で輸入が膨ら見、赤字幅も過去最高となった。

 

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欧州が対ロ制裁を強化しており、ロシアは報復措置として、欧州への天然ガスの供給を減らし、代賛措置としてほかの生産国から市場値で高い天然ガスや原油を購入していることによるもの。
(6月は米国から天然ガスのLNG化施設が火災や修理に時間がかかり、大幅に減少、欧州では空前の価格となっている。一方、米国ではその分の天然ガスが国内に回ることから大幅に下落している。

欧州経済の不安は、欧州最大の経済国であり、輸出国のドイツの貿易収支が赤字に転落したことにより、全体の経済を脅かすためで、欧州経済が12ヶ月内に景気後退入りするとの懸念が一段と強まっている。

欧州中央銀行(ECB)も高インフレ対処で想定されているペースでの利上げ実施が、経済不安から困難との見方にユーロ売りに拍車がかかっている。
そうしたことから、米金利とEUの金利差が拡大すると見られ、1ユーロは1.0269ドルまで下落している。ユーロ・ドル相場が1.000ドルまで下落するとの見方も強まりつつある。露制裁前の2月28日は1ユーロは1.1220ドルとその後ドル高が進んでいる。

米バイデン政権の一人相撲が他国の大幅な為替安を招いている。ただ、米景気が悪化しない限り、商品価格は下がらない。ウクライナ戦争の影響は、暴騰した小麦くらいで、ほかは米国景気で昨年10月から値上がりしていた。

小麦は暴落
その小麦価格も新コロナ前の19年12月は500ドル前後、昨年11月には800ドル台を付け、2月16日も791ドルだった。しかし、ウクライナ戦争で露制裁日の3月7日には1252ドルまで暴騰、3月28日にはいったん1002ドルまで下げ、5月16日には再び空前の1247ドルを付けた。しかしその後暴落、7月5日には791ドルまで下げている。
仮想通貨同様W天井後の暴落となっており、先物相場はハゲタカ投機家の巣窟となっている。
しかし、需要国は市場のそうした価格で購入することになり、生命にかかわる穀物をケダモノノの米製ハゲタカたちが弄んでいるのが実情ではないだろうか。虚偽内容の元芸人のゼレンスキー舌鋒も加担していた(21年のウクライナの小麦輸出量は2100万トン、ウクライナの小麦は春小麦、収穫は早くて7月からで秋までが真実)。

ただ、日本価格は対ドル円安で為替だけで20%以上値上がりしている。だが、食管制度で国内流通の市場価格は調整されている。
この際、値上げに狂奔するメーカーばかりになっている。いったん値上げした商品は原材料が下がろうと販売価格を下げないのが日本の食品メーカーの鉄則ともなっている。

[ 2022年7月 6日 ]

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