アイコン 新コロナ後遺症 英国では200万人苦しむ 血液洗浄治療効果はほとんどなし


新型コロナウイルス長期後遺症の正確な原因はまだ明らかになっていない。後遺症は多岐にわたり、これといった薬や治療法もない状態が続いている。
だが、症状を訴える患者はますます増加している。
英国の統計局は、国内で新型コロナウイルス長期後遺症患者が1月の130万人から5月には200万人に増加したと推定した。
世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルス感染者の10~20%が感染後少なくとも2ヶ月以上の後遺症を体験すると推定している。

そうしたなか、オランダに住む精神科医のギッテ・ボーミースター氏は、注目されている血液洗浄治療を選択した。
ボーミースター氏は、2020年に新型コロナウイルス陽性判定を受けた。完治後も深刻な疲労、呼吸困難、胸の痛み、ブレインフォグなどの後遺症が1年以上続き、結局仕事を辞めた。ボーミスター氏はソーシャルメディアで自身のように新型コロナの長期後遺症に苦しむ人たちに向けた治療法として紹介された「血液洗浄」を知った。体外濾過器を通して血液の老廃物を除去した後に体内に戻す方式だ。
彼はうんざりするコロナ後遺症を振り払うため、地中海東部キプロスまで渡り血液洗浄6回、高圧酸素治療9回、ビタミン静脈注射投与などの施術を受けた。

 

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治療期間の宿泊費を含め総額6万8000ドル(約933万円)を使った。だが治療を受けて2ヶ月が過ぎても状態は好転しなかった。

英日刊ガーディアンは7月12日、新型コロナウイルス感染後長期にわたり後遺症に苦しめられる患者数千人が血液洗浄のような検証されていない高額な施術を受けるためドイツ、スイス、キプロスなどに遠征しているという内容の英国医学ジャーナル(BMJ)研究報告書を引用報道した。

現在、欧州の一部の国では新型コロナウイルスの長期後遺症が毛細血管内の酸素循環を防ぐ血液凝固に誘発されるという仮説により、患者に血液洗浄治療法と抗凝固剤などを医師が任意に処方している。
欧州の多くの国は、医療陣が患者の同意の下に実験段階である治療法を施術することを許容している。

実際にドイツの内科医師であるベアテ・イェーガー博士は昨年2月から自身の病院に血液洗浄治療法を導入した。新型コロナウイルスが血液凝固問題を引き起こすという報告書を読んだ後、血液洗浄治療法が役に立つものと判断したからだ。

イェーガー博士はBMJとのインタビューで「治療法はまだ実験段階ということをわかっているが、臨床試験期間はとても長く誰かが苦痛を受けている。すでに私の病院で数千人の患者がこの方法で治療を受けており効果も大きかった」と話した。

患者の反応は異なる。
英国人のクリス・ウィザム氏は新型コロナウイルスの長期後遺症に苦しみ昨年ドイツで血液洗浄治療を受けたが「効果がなかった」と話した。
治療費と宿泊費などを含め約7000ポンド(約114万円)を使った。

BMJは「一部医療陣と研究員は血液洗浄治療法が新型コロナウイルスの長期後遺症を解決する有望な方法と信じているが、患者は症状を改善する効果を得られなかった。立証されていない治療法に莫大なお金を払っている」と懸念している。

英バーミンガム大学新型コロナウイルス後遺症治療研究員のシャミル・ハルーン氏もやはり「こうした実験的な治療は臨床試験段階だけで取り扱うべき。切迫した患者に検証されていない治療を受けさせ破産させてはならない」と警告した。
以上、中央日報参照

後遺症については、マスコミが一部取り上げていたが、尻切れトンポ、厚労省も大々的な調査をするわけもなく、治療法も現場の医師任せになっている。問題は1~2ヶ月で終息すれば問題は軽かろうが、いつまで続くかわからない長期の後遺症に苦しんでいる人たちも多い。仕事も失い、預金も使い果たし・・・。
新コロナの治療方法は、医師間の情報交換により優れた成果を上げた時期もあったが・・・。

日本ではすでにほとんどの規制が取り払われているなか、こん日、急激に感染者が増加している。政府も放置し、世論に任せている。すでに東京では40%の病室が埋まっているという。
増加率がオミクロン株と比較にならないほど高く、事後対策ではパニックになるのは必然かと思われる。そうして、手当てが遅れ重症化し、回復しても後遺症に苛まれる人たちを大量生産することになる。


 

[ 2022年7月14日 ]

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