アイコン 7~9月GDP▲1.2%マイナス 給与上げぬ財界に起因


空前の企業利益をもたらしていたアベノミクス、財界企業のこうした利益の一部は非正規雇用の拡充にもあり、賃金を上げぬばかりか、雇用者増から来る賃金圧力をなくすため低賃金の外国人労働者の受け入れを拡充させてもきた(生産性向上・効率化のための投資もしなかった)。また政財界は賃金を上げさせないことを国民に常態化させ、低賃金にマインドコントロールさせ続けてきたことがすべて。そこには「美しい日本の姿」が見えてくるという。

新コロナ経済対策による景気回復では、物価高に見舞われどこの国も賃金を上昇させている、日本を除いて(日本でも一部の新興企業が物価手当を支払っている)。

円安は経済のためになると日銀総裁自らがキャンペーンを張る。外需と公共投資恩恵企業および高給取りはそうだろうが、黒田氏の脳味噌には内需企業と一般消費者はどこにも存在しない。国民目線ではない。超円安で空前の利益を出す企業もあれば、一方で、赤字、リストラ・倒産している企業が後を絶たない。(輸出はドル換算すれば増加もしていない/下記表参照)

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眼下、国際商品先物価格(ドルやユーロベース)は大幅に下落してきている。しかし、日本は円安による物価上昇も大きく、政府がガソリン価格や小麦など価格をコントロールしているものの、上昇が続いている。黒田氏はドル安に変わったと大喜びしているが、一喜一憂するほどアホかいなぁ。

次期四半期は、10~12月はGOTOキャンペーンに対して数千品目に及ぶ商品価格の値上げが消費者を直撃している。住宅投資を含めた消費のGDPに占める割合は55%前後、国民総生産高を2020年までに600兆円にすると公約した人もできないまま今はもうどこにもいない。
来年4月の日銀黒田氏の巨額退職金は、犠牲になっている国民が寄贈を受けるべきではないだろうか。


スクロール→

日本のGDP四半期ベース(年率)

22/12.

 

21/12.

3.9

20/12.

6.7

22/9.

-1.2

21/9.

-1.8

20/9.

24.0

22/6.

4.6

21/6.

1.5

20/6.

-28.5

22/3.

0.2

21/3.

-1.3

20/3.

2.3

GDP・対前期比増減率

22/12.

 

21/12.

1.0

20/12.

1.6

22/9.

-0.3

21/9.

-0.4

20/9.

5.5

22/6.

1.1

21/6.

0.4

20/6.

-8.1

22/3.

0.1

21/3.

-0.3

20/3.

0.6

 

↓食料インフレ率は生鮮も入る(生活直結分)

日本の食料インフレ率

水道光熱費

←うち電気代

 総務省

前年同月比

21/10.

0.5

6.4

7.7

21/11.

1.4

9.2

10.7

21/12.

2.1

11.2

13.4

22/1.

2.1

12.7

15.9

22/2.

2.8

15.3

19.7

22/3.

3.4

16.4

21.6

22/4.

4.0

15.7

21.0

22/5.

4.1

14.4

17.1

22/6.

3.7

14.0

18.0

22/7.

4.4

14.7

19.6

22/8.

4.7

15.6

21.5

22/9.

4.2

14.9

21.5

22/10.

 

 

 

 

↓11月15日には140円まで再び円安

対前年同月比で23%円安状態

月末

対ドル円

148

140

135

130

125

120

21/10.

113.84

30.0%

 

 

 

 

 

21/11.

113.07

30.9%

23.8%

19.4%

15.0%

10.6%

6.1%

21/12.

114.94

28.8%

21.8%

17.5%

13.1%

8.8%

4.4%

22/1.

114.88

28.8%

21.9%

17.5%

13.2%

8.8%

4.5%

22/2.

115.12

28.6%

21.6%

17.3%

12.9%

8.6%

4.2%

22/3.

122.54

20.8%

14.2%

10.2%

6.1%

2.0%

 

22/4.

128.88

14.8%

8.6%

4.7%

0.9%

 

 

22/5.

128.68

15.0%

8.8%

4.9%

1.0%

 

 

22/6.

135.73

9.0%

3.1%

 

 

 

 

22/7.

133.19

11.1%

5.1%

 

 

 

 

22/8.

138.96

6.5%

0.7%

 

 

 

 

22/9.

144.75

2.2%

 

 

 

 

 

22/10.

148.71

 

 

 

 

 

 

1115

140.00

 

 

 

 

 

 

 国内は円で見る、しかし、海外ではドルで見る。どちらも大事だ。

日本の輸出は円では大幅に増加しているが、ドル換算では増加していない。単に円安分だけ邦貨で増加しているだけである。円安で価格競争力が付き、輸出が増加する時代はすでに日本はなくなっている。

今年のGDPはドル換算すれば、大幅に落ち込むことになり、米ハゲタカによる煽る日本信用不安=円安投機の原因にもなっている。戦後デノミの再来でもしますか。

 

日本

輸出額

名目GDP

 

億ドル

兆円

兆ドル

備考

2007

7,143

539

4.57

 

2008

7,814

527

5.10

リーマン・ショック

2009

5,807

494

5.28

2010

7,697

505

5.75

 

2011

8,231

497

6.23

大震災

2012

7,985

500

6.27

 

2013

7,146

508

5.21

アベノミクス

2014

6,902

518

4.89

2015

6,249

538

4.44

2016

6,450

544

5.00

2017

6,983

553

4.93

2018

7,381

556

5.04

2019

7,055

558

5.12

2020

6,413

537

5.03

新コロナ

2021

7,560

541

4.93

新コロナ

日本の賃金(月支払額)/厚労省
平均の総支給額であり、パートも8時間換算値で算入されている。消費税も社会保険料もいろいろこの間上がり続けている。実質手取りは大きく毀損している。

1115_04.jpg

[ 2022年11月15日 ]

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