アイコン 米10月のインフレ7.7%に下落 金利退治効果やっと出る 各種インフレ率


米国は0.75bpというかってない金利の上げ幅を6月から11月までに4回も執行し、米金利を4.0%まで上昇させてきたが、10月のインフレ率は7.7%と6月の9.1%から確実に落ちてきた。

これを受け対ドル円も141台までドルは下落し、世界の主要国の為替でも全面ドル安となっている。
(インフレ退治の12月の米FOMCで金利決定会合で、上昇が0.75%なのか、0.5%なのか、据え置きなのか。市場ではインフレ率の低下、労働市場の緩和傾向により据え置き論が台頭したもの)
長期金利の目安となる米国債10年ものの利回りは、9日4.151%から10日は3.846%まで下落している。

米金利上昇と物価高の鎮静化にはタイムラグがあり、ここにきて7%台に至った。昨年の10月のインフレ率は6.2%であり(9月は5.4%)であったことから、消費者にとってはまだ異常な高い物価になっている。

 

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米国の10月の消費者物価指数の前月比(CPI-U)では、9月の0.4%上昇に引き続き10月も0.4%上昇している。
燃料費(ガソリン・軽油・灯油)が前月比で7月から9月までマイナスに転じていたものの灯油の値上がりからか10月は一転して4.3%上昇している。
食料全般では前月比で9月の0.8%上昇に続き10月も0.6%上昇している。果物・野菜や乳製品は下落したものの、肉類・魚や穀物類が上昇している。
過去12ヶ月間では、家庭の食料費はシリアル・ベーカリーが15.9%値上がりし、全般で12.4%上昇している。外食では8.6%上昇(フルサービス9.0%上昇、限定サービス7.1%上昇)
より詳細は米労働省のHP報告書を参照のこと

https://www.bls.gov/news.release/pdf/cpi.pdf

前年同月比と前月比では異なる指数となっている。
(欧米ではすでに一般サラリーマンの昼食はレストランで食事ができなくなっている。それほど高い。)

インフレ率の今回の結果が、中間選挙前日までに発表されたら民主党に有利に働いただろうが、すべてはボケが入ったバイデンの昨年の1.9兆ドルにおよぶ巨額の新コロナ経済対策の投入により生じている。
今年3月からその退治策に10ヶ月間で3.75%という基準金利を急上昇させたことによって、世界を金利高に追い込み、世界経済を悪化させる大バカ者であることは共和党の選挙戦略に民主党により引き起こされたインフレを使用したことでも明らかなところである。
(昨年10月からインフレ率は高くなり、米金融当局(FRB)はテーパーリングにより金融引き締め策に舵を切り、それでも上昇し続け今年3月の金利上昇に転じた。3月の露制裁からエネルギー・穀物価格まで急上昇して狂乱物価。それに対して共和党支持のシェールオイル生産軍団とそれに投資するハゲタカが原油の増産をせず、原油価格の高騰を招いてもいた。トランプによる米国民の政治分断は世界経済にとって最大の脅威になりつつある・・・)


スクロール→

米国の各種インフレ率

 

インフレ率

消費者

 

全体

食料

コア

家賃

サービス

エネルギ

CPI

21/9

5.4

4.6

4.0

3.16

3.20

24.83

 

21/10

6.2

5.3

4.6

3.48

3.65

29.97

276.58

21/11

6.8

6.1

4.9

3.84

3.77

33.29

277.94

21/12

7.0

6.3

5.5

4.13

4.01

29.30

278.80

22/1

7.5

7.0

6.0

4.36

4.58

26.98

281.14

22/2

7.9

7.9

6.4

4.74

4.80

25.55

283.71

22/3

8.5

8.8

6.5

4.98

5.12

32.05

287.50

22/4

8.3

9.4

6.2

5.14

5.37

30.27

289.10

22/5

8.6

10.1

6.0

5.45

5.74

34.06

292.29

22/6

9.1

10.4

5.9

5.61

6.22

41.62

296.31

22/7

8.5

10.9

5.9

5.70

6.25

32.93

296.27

22/8

8.3

11.4

6.3

6.24

6.81

23.81

296.17

22/9

8.2

11.2

6.6

6.59

7.37

19.80

296.80

22/10

7.7

10.9

6.3

6.90

7.20

17.60

298.01

 

 

[ 2022年11月11日 ]

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