アイコン 鳥インフルエンザ感染拡大 出水市で新た鶏47万羽 ナベヅルも500羽超す


環境問題から鶏は一ヶ所に集中して飼育されているが、鳥インフルエンザが大感染した場合、発生した飼育場の鶏は全部殺処分することから、食生活に与える影響も大きく、養鶏業者も分散型飼育法を確立すべきではないだろうか。

 

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出水のナベヅル
出水市は日本で唯一のナベヅルの越冬地、今年は11月1日~21日までに523羽のナベヅルが死んでおり、仲間たちの死にびっくりしたナベヅルたちが、韓国南部の全羅南道順天市の順天湾湿地帯に移動しているようだ。これまで3千羽程度が飛来していた順天湾湿地帯では今年は1万羽を超えているという。

出水市は観光の観点もあり、ナベヅルに対して水田に水を張り、餌を与えているが、水を張った地には水鳥も飛来し、水鳥を宿主とした鳥インフルウイルスが糞とともに排出・汚染された水を介して、ナベヅルに感染していると推察されている。

順天湾近くの餌場の田畑は秋から冬場は乾燥しており、ナベヅルは乾いた農耕地の落穂などを食べているという。(ただ、順天湾湿地帯に飛来したナベヅルも20羽前後死んでいるのが確認されている。防疫は感染が拡大しないよう、亡くなったナベヅルを可能な限り早期に回収するしかないという。)

鳥インフルエンザウイルスの宿主の水鳥は、河川・湖沼・溜池・ダムなどに飛来、そうした所でほかの鳥に感染させており、飛来地近くに養鶏場も多くあり、感染リスクが高くなっている。ウイルスは死んだ鳥に接触した小動物などに付着して養鶏場に伝播させたりもしている。


スクロール→

高病原性鳥インフルエンザ感染状況 2022

 

月日

場所

鳥種

飼育数

飼育法

18

11/25.

鹿児島出水市

採卵鶏

470,000

ゲージ

17

11/24.

鹿児島出水市

採卵鶏

78,000

ゲージ

16

11/23.

宮城気仙沼市

食肉鶏

21,000

平飼い

15

11/23.

香川観音寺市

採卵鶏

22,000

ゲージ

14

11/22.

香川観音寺市

食肉鶏

33,000

平飼い

13

11/20.

青森横浜町

食肉鶏

130,000

平飼い

12

11/19.

宮崎新富町

採卵鶏

160,000

ゲージ

11

11/18.

新潟阿賀町

食肉鶏

150,000

平飼い

10

11/17.

鹿児島出水市

採卵鶏

120,000

ゲージ

 

11/15.

香川県丸亀市

こうのとり

1

ため池

9

11/13.

兵庫たつの市

採卵鶏

44,000

ゲージ

8

11/11.

和歌山県白浜町

あひる等

60

平飼い

7

11/11.

岡山県倉敷市

採卵鶏

34,000

ゲージ

6

11/7.

北海道伊達市

食肉鶏

150,000

平飼い

5

11/4.

岡山県倉敷市

採卵鶏

510,000

ゲージ

4

11/4.

茨城かすみがうら市

採卵鶏

1,040,000

ゲージ

3

11/1.

香川観音寺市

採卵鶏

40,000

ゲージ

2

10/28.

北海道厚真町

食肉鶏

170,000

平飼い

1

10/28.

岡山県倉敷市

採卵鶏

170,000

ゲージ

 

3,342,061

 

 

※地域によってはすでに鶏肉不足に陥っている

食肉鶏

654,000

 

採卵鶏

2,688,000

 

その他

60

 

3,342,060

 

 

 ↓水を張った出水市のナベヅル越冬地

鳥インフルエンザウイルスを持つ水鳥もやってきてナベヅルに感染させている。

カモ類など水鳥が来ないように水張りを止めた場合、ナベヅルに水分補給をどうするか、餌に水分を多く含むものを与えるかなど考慮も必要だろう。それとも自然の成り行きに任せるか・・・。もうすでに多くのナベヅルが死亡し、そうした感染したナベヅルの糞などから多くのほかのナベヅルに感染しているようだ。

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[ 2022年11月28日 ]

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