茨城県で鳥インフル発生104万羽殺処分
茨城県でかすみがうら市で11月4日、養鶏場で鶏が死んでいるのが見つかり、遺伝子検査の結果、鳥インフルエンザの高病原性のウイルスが検出され、朝からこの養鶏場のおよそ104万羽の鶏の殺処分を始めた。
今年も鳥インフルのシーズンに入っており、
(1)10月27日には、今シーズン初めての鳥インフルが岡山県倉敷市の養鶏場で見つかり、17万羽を殺処分した。
(2)10月31日には、香川県観音寺市の養鶏場で見つかり、4万羽を殺処分。
(3)11月3日には、10月27日に発生した養鶏場とは異なる岡山県倉敷市の養鶏場で見つかり、飼育中の51万羽を殺処分した。
1万羽養鶏をゲージで飼育しても大工場並みの建物が必要となる。今では1ヶ所で大量生産されることから、卵も鶏肉も安価に手に入るが、総じて膨大なコストがかかる。
そのうえ、今年に入り米バイデン+露プーチンに起因する物価高騰により、飼料となるトウモロコシやフスマなどの価格も高騰し、夜間飼育用の光熱費も大幅高、養鶏農場は厳しい経営を続けている。それに鳥インフレが追い討ちをかける。
大陸からの渡り鳥が鳥インフルをもたらすとされ、池や湖沼近くの養鶏場では特に注意する必要があるが、感染して死んだ鳥を食べた小動物(イタチ・ネズミ・タヌキなど)などもウイルスを媒介するとされ、養鶏場は空からも地からもウイルスが侵入する危険性があり、また、飼育人や関係者によりウイルスを感染させたり、車両によりウイルスが遠くへ運ばれ感染させたり・・・、
鶏を完全隔離状態で飼育するしか防御の方法がない。それには多くのコストもかかる。
今年8月には、オランダでも鶏など家禽類で鳥インフルが発生、日本は2021年に3,100トン(総輸入量28,500トン)の鶏など家禽類の卵をオランダから輸入しているが、輸入が禁止されている。