アイコン 「2025大阪維新万博」入場料7500円 USJ・ディズニーランドとほとんど変わらず


開催地の夢洲とは、
1989年大阪市制100周年事業として策定された「テクノポート大阪(咲洲+舞洲+夢洲)」、うち最大の夢洲は390ha(計画全体は775ha)、夢洲の定住人口は6万人、昼間人口10万7千人とした基本計画に基づき開発は進められ、2010年ころには完成を見た。
一度計画したら止まらない、止められない官庁の絶対規律、バブル崩壊⇒聖域なき削減⇒リーマンショック・・・、完成しても入居企業はおらず夢洲は空地のままだった。2016年に維新の松井市長が大阪万博誘致を発表、安倍政権も積極的に了承して世界で25年万博誘致活動を展開。見事当選して、開催の運びとなった。

松井市長は「テクノポート大阪」の基本計画を180度変更し、万博を開催し、その後跡地をカジノ=賭博場開設を決定、仲良しの政府もこれを承認して遂行した。

 

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★25年維新万博入場料金決定
2025年大阪・関西万博の入場券の基本料金が、大人7500円と決まった。
万博の入場料としては最高水準で、近くのユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や東京ディズニーリゾート(TDR)など人気テーマパークとほぼ同程度。
開催期間の2025年4月13日~10月13日までと2年を切り、施設整備は資材の高騰などで入札不調が続き難航、運営側はすでに随意契約する意向を発表している(随意の場合、予算が合わずとも工事をさせ、抱き合わせで別の市や県の工事を受注させる魂胆なのだろうか。民にはわからないように上手に裏で操る)。

2016年の申請時の入場料は4800円だった。この間のインフレ率と賃金の推移を最下段に掲載しているが、その8年後の、決定入場料は当初予定の56%高、ぼった栗の東京五輪の経費予算を継承しているのだろう。

◆同じくらい払うならディズニーランドに
報道によると、
6月21日午前8時過ぎ、千葉・浦安市のJR舞浜駅を訪れると、さまざまな年代や国籍の人々で混雑していた。東京ディズニーランドの入口前は開園後すぐ、手荷物検査待ちの行列ができた。
 駅前で待ち合わせ中だった派遣社員の50代女性(横浜市)は大阪・関西万博について「何となく聞いたことあるくらいで、よく知らない」という。1985年の「つくば万博」には行ったが、「幼かったし、あまり覚えていない」。入場料の7500円については「高い。それなら、もう少し足してディズニーに行きます」と即答した。

◆「通期パス」は3万円
TDRのチケット料金はディズニーランドとディズニーシーでそれぞれ、大人1日券が7900~9400円。大阪・関西万博の入場料はそれより安いが、TDRの来園者に聞くと、「高い」との反応が目立つ。

千葉・松戸市の男性会社員(38)は「万博で何をやるか全然知らないけど、7500円と言われるとディズニーを選ぶかな」と苦笑する。

川崎市の20代女子大生も「大阪までの交通費も考えるとディズニーに行っちゃいますね」と話す。
1970年に日本初開催された南春男で有名な「大阪万博」に行ったという東京都内の60代女性も、「高いと思う」。

大阪・関西万博では前売券(大人4000~6000円)や、開催期間中に繰り返し使える「通期パス(大人3万円)」なども販売される見通しだが、この女性は「そんなに何回も行きたくなるかしら」と首をかしげる。

★公式キャラクターのミャクミャクの知名度は
万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を知らない人も、少なくない。
そんな中、横浜市の20代女子大生は「チャンスがあれば行ってみたい。成功するのか、見て確かめたいから」と話す。ただ、公式キャラクター「ミャクミャク」を知らないというので、画像を紹介した。「あー、ひかれないかな…。スター・ウォーズのキャラのほうが好き」とドライな反応だった。

◆「ハリポタ」とは違う魅力・国民の見方
  一方、6月16日日にオープンしたばかりの人気映画シリーズ「ハリー・ポッター」の体験施設「ワーナーブラザース スタジオツアー東京」(東京都練馬区/としま園跡地)。大人チケット料金は6300円で、21日は事前購入した来場者でにぎわっていた。
 入口近くから施設を眺めていた、地元に住む会社員斎藤勝美さん(66)は「8月分のチケットを予約したけど、気になって見に来た」という。
大阪万博については「いろいろな展示館があるはずだから、料金もけっこうかかるんだろう。高いか安いかは、展示の内容次第じゃないかな」と述べた。

 大阪府東大阪市から訪れた女性会社員(27)は「ハリポタやディズニーのような世界観を好きになるテーマパークと、万博とは魅力が違うと思う。万博では、未来へのわくわく感や楽しさを感じたい。せっかく地元の大阪でやるので行ってみたい」と期待している。
ただ、躊躇するのはやはり入場料という。「中身がどうなるかまだ分からへんし、家族みんなで行くとなると高いかな…」

◆申請時は4800円だったのに・・・
 7500円という入場料は、過去の万博と比べても高い。
1970年の大阪は800円、
2005年の愛知も4600円だった。

入場料は経産省が2019年、博覧会国際事務局に登録申請した時、「44ドル(当時の設定レートで約4800円)」としていた。その後に6000円と報じられ、今月の理事会で7500円と決議した。申請時の1.5倍。

★入場券の売り上げは、会場の警備など運営の費用に
入場料が申請時より高くなった一因とみられるのが警備コスト。
日本国際博覧会協会によると、安倍元首相襲撃や韓国での雑踏事故を踏まえ、1日
1850人態勢で会場の警備にあたる。

東京五輪では受注業務の元請⇒下請け⇒孫請け⇒曾孫請けへと何回ともなく丸投げが繰り返され、そのたびに何もせず、利益だけが享受した企業が山のようにいたとされている。そのため末端の実務者に対する報酬は一般とほとんど変わらず、ごひいきの業者が実質ペーパーでボロ儲けできる東京五輪大会となっていた。

◆「総額まだ定まっていない」
 ある協会関係者は「元々、会場の警備や清掃に人を割かない前提で費用を算出していた。当初想定より人件費が膨らんでいる」と明かす。
 
★運営費は発表された809億円から増える可能性が高い
協会広報部の担当者は「総額はまだ定まっていない」と歯切れが悪い。
入場料は、過去の大規模博覧会を踏まえ、2850万人が来場するという予想に基づき算出している。
開幕から2週間に限る「開幕券」(4000円)など割安な前売りプランもある。

広報部担当者は「予想来場者数の達成に向け、入場をばらけさせるために多様なプランを設けた」と説明するが、皮算用通りになるか見通せない。
赤字の場合は誰が負担するのか。担当者は「仮定の話なので答えられない」と、これも歯切れが悪かった。

◆資材価格高騰と円安も直撃
会場整備の進捗も気になる。
こちらの費用は国、大阪府・市、経済界が3分の1ずつ負担する。
申請時は1250億円だったが、その後、設計変更で1.5倍の1850億円に膨張。さらに、資材価格高騰や円安を受け、費用が増える見込み。
 資材の高騰などのため、協会が見積もった予定価格と実勢が乖離し、入札で不調が相次いでいる。
開幕まで2年を切る中、入札になった6つのパビリオンのうち2つが落札に至っていない。

メディアアーティスト落合陽一さんが手掛けるパビリオンは予定価格を1.9倍の約11億8000万円に引き上げ、再入札になっている。

 協会整備の施設以外でも、日本政府が出展する「日本館」は予定価格内の応札がなく、事業者を任意に選べるが、割高になりがちな随意契約に変更された。

◆狙いは「跡地のIR活用」
一連の出来事で明白なのは、見通しの甘さ。
国や地方の計画は常に計画が了承されるような採算性が取れる計画になっている。新幹線工事もまったく同じだ。

見通しの甘さは、根底にカジノを核とする統合型リゾート施設(IR)の誘致が絡んでいると、大阪の政治を取材しているジャーナリスト吉富有治氏はみている。
「会場は廃棄物処理場だった離島。土壌改良やインフラ整備の費用が嵩んでいる。半年ほどの開催では採算はとれない。そもそも、府や市は万博開催を目的にしていない。跡地のIR活用につなげるのが狙いだ」と見ている 。
 吉富氏はインターネットで世界中の情報が入る社会で、万博の役目は終わったと指摘する。
「入場料7500円なんて、誰が行くのか。府民の関心も薄い。世紀の大失敗。赤字が出たら、埋めるのは国だろう」

◆東京五輪のやり方にそっくり
小さく見せて膨らませていく構図は、21年の東京五輪を彷彿とさせる。
静岡大の鳥畑与一教授(金融論)は「円安やウクライナ情勢など想定外の要因も働いたとはいえ、推進ありきの杜撰さが目立つ。コストを甘めに見積もり、計画を進める従来のやり方が、五輪や万博、IRで表れている」と厳しい目を向ける。
鳥畑教授は、事業性が厳しくても止めようとしない姿勢に苦言を呈す。「万博とはそれほど魅力的な観光イベントだろうか。赤字が出れば公費が投入されるだろう。日本では計画段階で失敗と分かっていても、国家的事業だと政治的思惑から撤退しない。責任も先送りし、ツケは国民に回すのは、もう改めるべきだ」としている。
以上、報道参照

すべては維新万博ありきだが、「夢洲カジノ」開設のためのインフラ整備が真の目的の万博。
大阪商人的発想のようだが・・・。
いつもの予算超過でその尻は税金で拭く、税金をさらに引き上げる案件が目白押しにしている岸田政権、社会保険料の引き上げも検討されている。
大阪維新は、二兎を追う者は一兎も得ずにならないようにしてもらいたいものだ。
ただ、大阪維新もお上になれば、戦後のお上同様、付け刃の大義に許されるのだろう。
大阪維新も東京小池も似たもの同士・・・初心=マニフェストは当選するためだけの初心であり、当選したらすぐ初心を忘れる人たちようだ。政治家という生物の生き様なのだろう。
 


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インフレ率と賃金 年度推移

 

年度

インフレ

給与支給総額

 

2015

0.2

0.1

 

2016

-0.1

0.6

 

2017

0.7

0.4

 

2018

0.7

1.4

 

2019

0.5

-0.4

 

2020

-0.2

-1.2

 

2021

0.1

0.3

 

2022

3.2

2.1

 

 

総務省

厚労省

 

・給与支給総額は税・社会保険料を差し引く前の総支給額、これまでは少し上げれば政府はすぐさま税や社会保険料で勤労者から巻き上げてきている。

 
 
 

・実質賃金は税・社会保険料などの増加やインフレ率を換算した賃金の実質の伸び率。

 
 

大阪維新万博 入園料

 

2016年申請時

2023年決定分

増加率

 

4,800

7,500

56.2%

 

・賃金は7年間で名目でさえ僅かしか増えておらず、実質賃金は下落し続けている。

 
 
       

 

 

[ 2023年6月26日 ]

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