アイコン 大阪万博予算 1250億円が2300億円にバブル化 次修正は3千億円か


大阪万博の開催期間は2025年4月13日(日)~10月13日(月)までの184日間。

大阪万博は、IR施設誘致を前提としており、国の投資で行われるインフラ整備を第一義にしている。
万博協会の増加一方の開催予算のほか、莫大な大阪府や市、国によるインフラ投資も行われている。

夢洲の埋め立て計画は、2800億円の予算で「6万人居住のテクノポート」としてバブル時代に、埋め立て開始され、2002年に橋が完成して開通した。
しかし、現在、コンテナヤードとして極僅かしか利用されておらず、ほとんどが空き地となっている。
夢洲の埋め立て面積は約390ha=甲子園球場約100個分相当(吹田の万博記念公園264ha+明治神宮70ha×2個分相当)。うち、開催施設の利用地は全体の1/4程度。

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2014年に大阪府はIR構想を打ち上げ、2016年に国を動かし万博誘致地に認定させ、当初の開催予算は1250億円と策定(万博協会)されていた。

国のこうした公共事業の予算が倍増するのはいつもののこと、当初予算と大幅に食い違ってもろくに総括もせず、いまや修正が当たり前、当初は承認される予算額の提出が大公共事業の前提となっている。
(新規新幹線のように、地元負担が生じる場合、メリット計算され自治体が必要なしとして、着工もできない長崎新幹線の鳥栖-武雄区間もある)

2025年開催の大阪・関西万博をめぐり、これまで約1850億円を見込んでいた会場建設費について、主催する万博協会が約450億円多い2300億円程度と見積もっていることがわかったと報じられている。

しかし、当初の開催予算額は1250億円、その後の2020年に48.0%増の1850億円に増額、そして今回さらに24.3%増しの2300億円増額予想となっており、当初予算からは84%増=1.84倍となっている。
要因は資材価格や人件費の高騰などを挙げている。

開催に関わる建設費は国、大阪府市、経済界で3等分して負担することになっており、国民の負担がさらに増すことになる。

一方、
万博協会の開催予算は、承認され安いように低く設定したことから、2020年に48%も増額したものの、まだ足りず、今回24.3%も増加させるもの。

マンションの建築価格が2016年から2023年現在、ほぼ倍になった話しは聞いたことがない。
万博協会管轄外のインフラ投資(国および大阪府と市)の全貌も明らかにしてもらいたいものだ。

↓企業がパビリオンを開設する場合、当該企業は独自のパビリオン開設費用の全額が企業負担となる。


スクロール→

大阪夢洲万博開催予算

 

 

負担金/億円

 

 

開催予算の変遷

府市

企業

増加率

 

2016年当初予算1250億円

417

417

417

 

 

2020年増額予算1850億円

617

617

617

48.0%

 

2023年増額予算2300億円

767

767

767

24.3%

 

・以上は万博協会予算、別途、万博およびIR誘致向けに道路、橋、鉄道などのインフラ整備が国や府市により行われている。

 
 

 

協会の工程管理が杜撰なことから、直轄パビリオンの建設も応札者が出ず、多くのパビリオンで建設が行われていない。

そのため、政府はゼネコンに圧力をかけ建設させるが、予算が無く、赤血工事必至とされる。

協会の工程管理が杜撰なことから、大幅な遅れが生じており、突貫工事ともなれば施行側は膨大な赤血が予想される。

また、開催までの協会の工程管理が杜撰なことから、海外150ヶ国が参加する万博に対して、今年7月段階で海外国の単独パビリオン建設の発注は0という有様。

意匠やデザインが複雑で、意匠デザインだけでは、建築設計を起こすだけでも多くの期間が必要となる。構造計算まで必要な建物はさらに建築までに時間がかかる。また、高度な内装工事ができる企業も乃村や丹青などに限られる。いくら突貫工事になろうと開催中に品質にボロが出ることは許されない。

英語が使える現場監督は少なく、海外の設計者とのやり取りもままならないだろう。建築専門用語を組み込んだ英語と日本語との通話アプリも必要ではないだろうか、もう遅いだろうが・・・。

独自パビリオン出展の50ヶ国のうち、ほとんどが1~5月着工希望だという。着工が集中すれば、

日本国中の建物にリスクが生じる可能性もある。

早期着工から編み出されたタイプXも建築申請してきたのはハンガリーだけだそうだ。

 

<パビリオンタイプ>


スクロール→

タイプA

独自設計施工のパビリオン

50ヶ国

タイプB

日本が建設したパビリオンの賃貸

100ヶ国

タイプC

日本が建築したパビリオンに複数国での賃貸

 

タイプX

基本設計は出展国、建設は日本任せ、タイプAの派生

 

協会のこうした杜撰な工程管理は、IRのための万博という意識が根底にあるからだろうか。

 

 

[ 2023年9月25日 ]

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