アイコン 環境の欧州でHV健闘 欧州主導の地球温暖化の加速化


ハイブリッド車の好調は世界市場でも明確となってきている。
ガソリン価格が暴騰時より安くなり、中型車でもHVは燃費効率がよく、急速充電スタンドのインフラ整備やEV価格が高いことにも原因がある。

米国のIRA法の補助金7500ドルは、車両価格の上限が設けられており、PUトラックは8万ドル、以外の乗用車は5.5万ドルとなっており、7500ドルの補助があったとしてもHVのグレードアップ車が購入できる水準。まだ、充電スタンドのインフラ整備も道半ばでもある。

エコカー政策が強力に推進されている欧州市場では、EVの成長は急だが、絶対的な販売台数ではHVがEVを大きく上回っている。欧州自動車工業協会(ACEA)によると、1~9月の欧州のハイブリッドカー販売台数は199万8921台。ここにプラグインハイブリッドカーの販売台数59万7376台を加えると欧州だけで259万6297台のハイブリッドカーが売れた。

 

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これに対し1~9月の欧州の電気自動車販売台数は111万2192台でハイブリッド モデルの半分に満たなかった。
勢いに乗るハイブリッドカーはガソリン車にまで追いつきそう。
1~9月に欧州で売れたガソリン車は287万8365台だったが、欧州のハイブリッドカーの年間成長率が28%あまり、今後1~2年間でガソリン車の販売台数を超えるものとみられる。

欧州には中国製EVが大量に押し寄せてきており、まともに対応すれば、ドイツ産業の大黒柱であるVWも衰退する可能性がある。それ程、中国のEVの価格力・開発力は国家挙げて集中し、完全自動運転車も含め、最先端を行く可能性が高い。

先進国の政府が環境で国民を踊らせるEV、現実は、地球温暖化が急激に進んでいる中、それを加速させるEV化となっており、環境にやさしいどころか、環境の大敵となっている。

国際社会が地球温暖化問題をそれほど考えるのならば、あちこちの戦争地でロケット弾や空爆を止めさせることが先決だろうが、そうしたことには一つも踏み込まない。環境問題を前に、人間のエゴであるイデオロギーや宗教などはまったく関係ない。
山火事でも自然物への落雷原因以外防止できる。山間部の火災の多くは、対策が採られていない老朽化鉄塔や老朽化変電所などが原因となっている。
ポーランドではウクライナ戦争後、価格と燃料問題から一部の発電所では褐炭を燃料に発電している。欧州政府の3枚舌4枚舌の環境問題を如実に現している。
EU委員会にしても、ポーランドに対して政治問題から支払っていない復興支援金の一部を、褐炭燃焼を止めさせる資金に使用させるべきではなかろうか。

EV用バッテリーの原料の多くが中国で生産されている。
中国は世界一の石炭の生産量を誇り、生産量も毎年増加させている。それでも足りずインドネシアなど海外からも毎年輸入している。
それをボンボン燃やして発電し、その電力でレアメタル含有鉱石を電炉で溶かし、抽出。リチウム・ニッケル・コバルトのほかモーター用の銅・車体軽量化用のアルミなどのメタルを産出している。
リチウムは含有鉱石が豪州や米国から中国へ輸出され、中国で石炭ボンボン電力による電炉でリチウムメタルが抽出され、韓国へ世界へ輸出されている。

リチウム等は鉱物単位で生産国がリストアップされているが、リチウムメタルの世界最大の生産国は中国だ。その中国の石炭燃焼こそが、現在、地球環境を破壊し尽くしている元凶でもある。

欧州は何の反省もなく、短絡的にEV導入を急いでいる。
かつて独のルール炭鉱を基盤としたルール重工業地帯では、そ石炭燃焼や粗鋼生産において重金属含む煤煙や酸性雨が欧州の山々を禿山にし、死の湖沼にし、今だ立ち直っていない湖沼や地域もある。
そのルール重工業地帯の環境悪を、中国の西域に移動させただけであることを西欧人は認識しようともしない。

欧州 自動車販売台数の内容 2319

ガソリン

2,878,365

43.7%

HV

1,998,921

30.3%

PHV

597,376

9.1%

EV

1,112,192

16.9%

小計

6,586,854

100.0%

ディーゼル

 

 

総計

 

 


          

[ 2023年10月31日 ]

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