アイコン 韓国製軽戦闘機FA50、米国へ500機の輸出が実現か? 米で2029年に練習機交代


韓国は米国へFA50軽戦闘機を500機輸出する動きと韓国氏が報道している。

FA50は、F-16(KF-16/ロッキードマーチン)を韓国が導入する際、バーターで当時、国産開発予定の超音速練習機T-50への技術供与を取得、韓国で生産されているT-50の戦闘機仕様がFA50・・・T-50系統は輸出する際、米国の承認を必要とする。
これまでにフィリピン、インドネシア、マレーシア、イラクなどへ輸出され、ポーランドへの輸出も決定している。

米軍は2016年に、練習機1000機を新機種に変更する予定であったが、現在のポーイングT38型練習機を改修し2028年まで使用することを決定、当初予定されていたFA-50の落札は適わなかった。
そのため、数年内に再度、米軍は新型練習機の入札を諮ることになる。

 

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米軍の2029年からの新規練習機調達において、韓国KAIとロッキードマーチンは韓国製FA-50をベースとした単座式戦闘機を2028年までに共同開発し、TF-50として受注推進する。  
小型ゆえに行動範囲に制約があったが、改善策として、後席部分に燃料タンクを追加設置で戦闘行動半径を25%増大化、コクピットの性能改善、航空電子飛行制御機能の改善、空対空・空対地ミサイルの性能改良、寿命延長を施す。

米空軍ATT(高度戦術訓練機)、米海軍TSA(戦術代替戦闘機)、UJTS(ゴスホーク後継艦載訓練機)の受注を目指すとしており、合計すると1000機~最大1300機。

ただ、FA-50は米技術が多く入っているものの韓国製、それも超音速であり、価格も練習機としては異常に高く、調達機数額も巨額、アメリカ製本位制の政治体制にあり、韓国製を認めるかはまったく不明。(米国も国家予算が厳しく、各種性能重視の戦闘機ではなく練習機であり、入札は価格勝負になる可能性が高い)

<空軍・海軍用戦闘機>
★FA50(KAI=韓国航空宇宙産業社)
米国海軍・空軍は、高等・戦術入門機と戦術練習機の事業を進める予定だが、この事業でKAIは米国の防衛関連企業ロッキードマーチンと手を組み、戦闘機およそ500機の納品契約を狙っている。
成功すれば、K防衛産業の歴史上、武器のパーツではなく戦闘機、戦車など完成品としては初の対米輸出になる。

規模は計1300機、約65兆ウォン(約7.5兆円/150円/@57.6億円)規模の新規契約となる。これは、自動車200万台以上の輸出に相当する。
FA50そのものはT-50練習機としてKF-16導入時にバーター取引でロッキードのライセンスの提供を受けた音速練習機。韓国はT-50を軽戦闘機バァージョンも製造し、東南アジアへ輸出している。

<陸軍用ほか戦闘車両・ミサイル>
★ K2戦車(黒豹)、最新の3.5世代戦車
 ポーランドが計1000両購入基本計画、一部の284両が本契約されている。契約はライセンス生産で最初の分28両は韓国からすでに輸出されている。
仕様はエンジンやトランスミッションは、ドイツMTU製・RENK製の韓国でのライセンス生産だが、ポーランドではドイツ製を使うのか韓国で清算した分を送るかは不明。
 一時、技術の盗人問題でドイツが供与を中止したためK2戦車は3流戦車だったが、ドイツが再承認したことから、安価で性能良しの輸出競争力の非常に高い戦車となっている。
 K2はトルコへ当初ライセンス生産供与したが、上記問題でパワーユニットが提供できず、トルコはドイツから直接独自調達し、搭載すると報道されていた。その後不知。
※K2戦車は2014年報道では1両単価82億ウォン(日本の10式戦車・3.5世代・・・単価15億円/開発段階では7億円・・・いつもの倍返し)

★自走砲・装甲車・ミサイル
 地上戦に必要な砲・装甲車、海を守る水上艦や潜水艦などの受注にも成功し、陸海空を網羅している。
★K9自走砲(ハンファ・エアロスペース/榴弾砲)
は、2001年の対トルコ輸出を皮切りに世界の自走砲市場を掌握し、2000年からの20年間で世界の自走砲新規市場の52%を占め、昨年、ポーランドと大規模契約(648門)を締結、今では70%を超える。

★「レッドバック装甲車」
は、ハンファがオーストラリア向けの輸出を意識して開発した装甲車、約2兆ウォン(約2300億円)規模、129台(@17.8億円)を受注している。

★「対空ミサイル『天弓II』(LIGネクスワン)」
は、「韓国版パトリオット」と自称し、昨年、UAEと4兆ウォン(約4600億円)台の購入契約を結び初輸出した。
(韓国は2010年にUAEから原発4基受注する際、UAEへ最低50年間の韓国軍派遣を条件に受注、200人あまりの部隊がUAEに常駐しており、両国関係はすこぶる良好)
サウジアラビアも「天弓II」や「K9自走砲」などに大きな関心を示しており、早ければ年内にも兆単位の追加受注が期待される。

<海軍用>
軍艦市場では、HD現代とハンファ・オーシャンが浮上しつつある。
今後10年間で世界の軍艦市場の規模は2430億ドル(約36.8兆円)に達すると見込まれており、カナダで8~12隻、60兆ウォン(約6.9兆円)、
ポーランドで2~3隻、5兆ウォン(約5700億円)、
フィリピンで2隻、3兆ウォン(約3400億円)規模の潜水艦発注が予定されている。

<ポーランド政変>
<最大5兆円規模のMOU契約締結のポーランドの動向>
韓国とポーランドは最大5兆円規模の兵器輸出の基本契約を締結
韓国はポーランドと昨年7月と10月に、
1、K2戦車(黒豹):1000両、
(エンジン・トランスミッションとも独社製ライセンス生産)
2、K9自走砲榴弾砲:672門、
(独MTU社製エンジン/トランスミッションは米社製/共に韓国でのライセンス生産)
3、FA50軽戦闘機:48機、
(一部米ライセンス生産入り)
4、K239多連装砲:288門
(K136自走砲に搭載)
などの兵器を韓国から購入する基本協定(MOU=合意文書)を締結。
総額は約5兆円に達する。
契約の一部はすでに本契約が締結されている。

戦車は一部韓国で生産し、その後はポーランドでライセンス生産する契約となっており、韓国で製造された戦車はすでにポーランドに納品されている。
ポーランドはロシアの脅威とウクライナへ大量に兵器を供与したことから、戦闘車輌不足に陥っており、その穴埋めと古いソ連時代の兵器が多く兵器の近代化が急務となっている。

しかし、先月の10月15日の総選挙で保守政権が敗れ、野党の親EU政権に交代、選挙戦で野党は空前の兵器調達のための国防予算について批判しており、韓国としても過去最大規模となるポーランド向け武器輸出の本契約と基本契約に悪影響を与える可能性が生じている。
以上、韓国紙参照

バイデン政権は韓国との関係を大幅に見直している。それはウクライナを兵器サポートするバイデン政権の要請も基づき、判明している分だけでも韓国は155ミリロケット砲弾110万発を米国を通してウクライナへ供与している。こうした韓国の協力に大喜びのバイデン政権は韓国製EVに対し補助金解禁、半導体2社の中国工場向けの最新半導体製造装置の輸出は暫定の猶予期間1年を経て禁止予定を全面解除している。・・・110万発の威力だろう。

欧州は今年も100万発のロケット砲弾をウクライナに供与予定だったが、10月までに30万発しか供与しておらず、今年予定数を供与できない可能性が高くなっている。これに対してゼレンスキー大統領が激怒。当然、世界のニュース劇場でもイスラエル-ハマスWARに食われ、ニュースに登場する機会も極端に減少、元俳優としてもニュースに取り上げられず激怒しているもの。

米国もこれまでに120万発以上の砲弾をウクライナに提供しているが、すでにウクライナでは使い果たし、今年は欧州からの供与も少なく、そうしたこともあり、米軍は韓国から調達してウクライナへ供与している。
ウクライナでは韓国製と北朝鮮製のハングルロケット砲弾が飛び交っている。

155ミリ砲弾の米国の月産能力は4万発、これを増加させるには設備投資などに相当な時間を要する。米国も欧州も備蓄分をウクライナに供与しており、備蓄問題も抱えている。ただ、弾薬メーカーも設備投資して増産したところで、何年先まで受注があるのかも不明であり、設備投資も限定的なものとなっている。

 


 

[ 2023年11月20日 ]

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