アイコン 中国消費者の韓国製品離れ進む


中国のSNS・微博(ウェイボー)で、「#韓国系はなぜ中国で人気がなくなったのか#」とするハッシュタグ付き投稿が注目されている。
中国メディアの頭条新聞は、このハッシュタグを付けて、
「中国の若い消費者の化粧ポーチから韓国コスメが消えつつある」
「(中国の)商業施設で韓国の服飾が中国やその他の国のブランドに取って代わられている」
「(中国では)ヒョンデや起亜など韓国車の販売台数が崖から転落するような勢いで落ち込んでいる」などの書き込みがある。
「メード・イン・コリア」が中国の消費者に見捨てられたのは、「中国制造(メード・イン・チャイナ)」から「中国智造(インテリジェント・マニュファクチャリング・イン・チャイナ)」への飛躍への必然的な結果であるだけでなく、グローバルな産業チェーンとサプライチェーンが再構築される中、韓国が直面する厳しい経済面での現実も示していると伝えた。

 

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この投稿について、ウェイボー(中国のツイッター=X)上では

「ファッション関連のものがファッショナブルでなくなり、インテリジェントな分野でも最先端でなくなり、メード・イン・コリアと聞くとハイエンドでないように思えるから」
「それらが人気になったのがむしろ意外で、一過性の流行ということ」
「『韓式』『日式』(の文字)を見るだけで反感を覚える」
「いずれにしても買わない」
「商品自体の問題ではない。(韓国の)高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を受け、国が世論誘導した結果、韓国商品は売れなくなった」
などのコメントに多くの共感が寄せられた。

最近5年間で韓国の商品を購入した経験があると回答した中国の消費者は43.1%、2020年の78.7%に比べ▲35.6ポイントも下落している。
20代と30代の韓国製品離れが深刻となっている。
20代は83.3%⇒41.2%、▲42.1ポイント減
30代は84.88%⇒40.4%、▲44.4ポイント減
と半減している。
以上、韓国経済ニュース参照

ブームを演出し火を付けるのは珍しくないが、継続させ、長期にわたり定着させるには演出ではどうにもならない。消費者に製品なり、ブランドなり信頼感を与えられるかどうかにかかる。
有名ブランド品も一日にしてブランド化に成功させたブランド企業などありえない。
日本では現代の経営者たちは不正ばかりして日本の信用を損ない続けているが、今や江戸時代から続く銘工たちの作が外国人に評価される時代となっている。
安かろう悪かろうの中国製は今やメーカーにより信頼度が急上昇し、当然、悪かろう組は整理淘汰され続けている。しかし、竹の子のように新たに粗悪品会社が誕生、14億人中国の奥は深い。

以前から書いてきたが、中国で造れるものを日本で作る時代ではなくなっている。そうして後発国が先進国へ技術面、安全・品質面で追いついてゆく構図が、過去の日本であり、韓国であり、現在、中国がその位置にある。今や日本で造れないEVでさえ中国は大量生産・安価製造し、安価に販売している。技術面でも引けをとらないまでに成長している。

米国はそれをはっきりさせてきた。中国で作れるものは中国で作ってもらう。当然、製造コストが米国より大幅に安価であり、その利益を米中ともに享受してきた。
しかし、トランプ政権になり、貿易赤字問題から見直しが始まり、安保問題も含め、大きな節目となった。
経済的に大国になった中国が世界を一帯一路戦略で米国を脅しはじめたことに激怒した米国が、貿易赤字問題から始まり、人権問題、南シナ海問題、台湾問題、南太平洋問題で対立、貿易面でもChips法やIRA法、エンティティリストにより、輸出許可制、取引禁止など米国の対中政策はここ7年間で大転換している。

そうした流れの中で、韓国も日本も従来の営みを続けているが、米国では相変わらずソフト面で世界を圧倒し、クリエイティブに進化し続けている。ハード面もこうした法律で雇用増を目指す動きとなっている。
現在、大量の移民が米国の労働を支えているが、トランプ前大統領のように大量強制送還に動いたならば、今の景気では労働者不足から賃金上昇が続き、インフレは沈静化せず高騰し続け、さらに高金利となり、ハードランディングさせるしかなくなるだろう。
米国でさえ、何で飯を食っていくのか明白なるものは何もない。

常に社会ニーズに合致しなければ単なる流行に乗じただけの企業に終わってしまう。国もそうである。

[ 2024年6月11日 ]

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