EV火災の問題浮上 地下駐車場EV火災で40台全焼 100台以上損傷 韓国
EV火災はいつどこで発生するか分からないところに恐怖がある。
乗車時の火災では、火が付けば、5分以内に脱出しなければ、焼死リスクが高くなる。何度も爆発もある。セルの暴走では温度が急上昇して800度以上になり、火災となる。
充電中、駐車中などにも火災が発生する。
今回、韓国で発生したEVベンツの火災、時間からして駐車中、EV火災の鎮火は難しく、近隣のガソリン車も燃え、EVも炎上爆発する。
そうしたEV火災影響でマンション5棟が停電になり、高温注意報の韓国にあり、避難所が設けられたという。
(ベンツは、EVバッテリー用ではSKやCATLなどと契約、別途ベンツエナジー社を傘下に持ち、Lohumから水酸化リチウムの供給契約を締結、自社生産する)
韓国・仁川市西区の青蘿国際都市のあるマンション地下駐車場で電気自動車(EV)が火元とみられる火災が発生し、480以上の世帯で停電などの影響が出ている。
仁川消防本部が2日に説明したところによると、1日午前6時15分頃、仁川市西区青蘿洞のあるマンション地下1階の駐車場でベンツEVが燃えだした。
EVの特性上、消火作業は非常に困難を極め、発生から8時間20分後に火は完全に消し止められた。
影響でマンションでは停電も発生し、2日午後の時点でまだ完全に復旧していない。
このマンションは14棟1581世帯が住んでおり、うち停電が起こったのは5棟480世帯以上だった。
最高気温30度以上の猛暑の中、住民は自宅で過ごすことができず、仁川市西区と大韓赤十字社は青蘿1洞と2洞の行政福祉センターなどに臨時の避難所を設置した。
避難した100人以上の住民は避難所で一夜を過ごした。避難所には生活必需品や食料などが提供されている。
西区の関係者によると、電力供給の再開に向け現在も復旧作業が行われており、日曜日には作業を終わらせたいとしている。また水道の復旧作業も昨日(1日)から始まっているが、まだしばらく時間がかかりそうだという。
この火災の影響で地下駐車場に停めてあった車のうち140台以上が全焼あるいは何らかの被害が発生した。消防署によると40台が全焼し、100台以上が熱で電気系統などに異常が発生した。
また、煙を吸い込んだ影響などで23人が病院に搬送された。
火災発生当時、現場の監視カメラには地下駐車場に止まっていた白いベンツから煙が発生し、爆発と同時に燃え上がる様子が撮影されていた。
警察と消防署は正確な火災原因を調べるため、同日朝から合同で鑑識を行った。8日には国立科学捜査研究院も鑑識に加わる予定だという。
以上、
2020年のGM-ボルトなどの火災問題では、LG製バッテリーを搭載者だったが、その原因調査にLGどころか、韓国の研究院も当たったものの、原因究明はできなかった。
GMも独自に調査にあたり、原因を究明。それは製造工程における稀に不純物が混入し、その不純物が火災に密接に関係していることを究明した。
GMのEVリコールは16万台あまりに及び、費用は総額20億ドル、LGが9割負担、GMが1割負担とした。
EV火災の具体的原因究明は難しい。
火災原因には不純物でないケースもある。
安全対策は日々進歩しているが、古いタイプでは火災リスクも高くなる。
日本の車両運搬船が独製車両を積み、オランダ沖を航行中、火災発生、原因は運搬中のEVであったという。次々に延焼し、同船は全焼した。ベンツなどのEVも運んでいた。