起亜「EV6」衝突炎上 死亡 KIA
2024年7月10日、韓国の毎日新聞は「道路の構造物に衝突したEVで火災が発生し、1人が死亡する事故があった」と報じた。
記事によると、韓国・京畿道平沢市内の道路で9日午後7時40分ごろ、起亜自動車の「EV6」が道路境界ブロックに衝突した。警察は、事故直後に当該車両から出火したとみられると発表した。雨でスリップして衝突したとの報道もある。
火はおよそ3時間50分後に、通報を受けた消防当局により消し止められた。車内からは運転手とみられる男性の遺体が見つかったという。警察関係者は「遺体の身元を調べると同時に、詳しい事故の経緯を調査する方針」と明かした。
リチウムバッテリーは、内部触媒の化学反応が高いため、火災に脆弱、連続爆発により鎮圧も難しい。
延焼を防ぐバッテリーパックの構造も一旦高熱で炎上してしまえば延焼防御壁も破壊され、バッテリー全体が炎上する。その際、パック延焼ごとに爆発を引き起こす。
消火は、水と接触した場合、発熱・爆発などを起こすため、乾いた砂などで消さなければならないと説明している。
(EV消火用移動プールでEVを完全に水没させる消化方法もある。ただ、重機や炎上EVを移動させる際に爆発する危険性もある。EV火災では何回も爆発を起こす)
韓国LG製バッテリーのGMボルトの大量火災では、バッテリー製造上での不純物混入(ンタミネーション)によるものであることが、LGではなく、GMが検査して判明させていた。約2000億円で15万台リコール/LG負担が7~8割だった。
EVは衝突時に脱出する緊急装置が必要だろうが、大怪我や衝突で気を失ったりすれば脱出するチャンスを逃してしまう。
せめて、大きな衝撃後にはドアが自動的に開き(高速道などでは危険、車両自身に走行周囲を認識させればよい)、シートベルトも自動解除される方法が望まれよう。EV炎上は火の回りが速く、救助も時間も限られる。
外部からドアを開けようとしても開け方の知識がない人では開けられないEV車両もある(テスラ車)。
内燃機車では助かる可能性が高い衝突事故でも、EVは火災により死に至るケースが多い。EV普及は環境破壊を続ける世界首脳たちの方針であり逆らえない。
(EVは、走行中の炎上、駐車中の炎上、充電中の炎上なども報告され、電動バイクが駐車中に炎上し、駐車場の10数台の車両が延焼した火災も発生していた。米国では電動バイクの屋内駐車場火災でスーパーマーケットが全焼する火災も発生していた)
今回の炎上事故は、時間帯から見て酒気帯びでも、暴走行為でもなかったと見られるが・・・。雨の日、カーブだったとしてもカーブで急加速する人はいないだろう。
雨の日のスリップ、タイヤのグリップ力が問題かもしれない、タイヤの磨耗でも雨の日のグリップ力は大幅に減じる。
タイヤのグリップ力0の「ハイドロプレーニング現象(走行中、雨でタイヤが路面から浮く現象)」は通常高速道で生じ、一般道ではスピードを出していなければ発生しない。
KIA-EV6は2021年から発売された中型乗用車タイプのSUV-EV。22年には欧州カーオブイヤーを受賞している。
以上、報道参照
↓起亜「EV6」