アイコン 半導体景気はAI半導体関連に限定 パソコン売れず、サムスンHBM認証される


ビッグテックのデータセンターが生成AI対応型するための投資を競っており、データセンターのサーバー用AI半導体の品不足が続いている。
ただ、経済状況が直接関係するパソコン市場の低迷はまだ続いている。

現在、AI半導体ではNVIDIA製が80%の市場シェアを持ち、ほかを圧倒、アクセラレーターとして、NVIDIA製GPUにSKハイニックスのHBM(高帯域Dラム)をチップセットし、超高速計算を可能にしており、最新SSDも組み込まれている。

こうしたアクセラレーターセットは、台湾のTSMCがNVIDIA製GPUを製造、SKもHBMをTSMCに納品し、TSMCがNVIDIAの仕様に基づき組立・製品化している。製品にはHBMが大量に必要で、現在HBMは足りない状態が続いているという。

サムスン電子も5月、自社のHBMをNVIDIAの品質試験を受けさせたが、消費電力問題で認証を受けられなかった。やっと、10月末までに大方の認証を受けたと報告、第4四半期内(10~12月)に納品を開始する予定だと発表した。

 

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現在、サムスン電子のHBMはNVIDIA以外の2割の市場のAI半導体向けに納品しているが、NVIDIAに納品開始されれば、業績は急拡大することになる。

元々、サムスンはNVIDIAからAI半導体の生産をファンドリー部門で受注し、本業のメモリ部門で製造したHBMを自社内でチップセット化する作戦だったが、消費電力問題から肝心のHBMの納品もできず、受託生産もできない状態に追い込まれた。

サムスンは以前、NVIDIAのGPUを受託生産していたが、消費電力や歩留まり問題からNVIDIAがTSMCに回帰した経緯もあった。

SKハイニックスは昨秋からHBM(Dラム)や最先端SSD(Nラム)をNVIDIAに納品するだけで、脅威の売上高と営業利益の増加を見ており、サムスンは欲張り過ぎ、消費電力問題から納品もできない事態に至っている。

サムスン製のHBMやSSDがNVIDIAへ納品開始されれば、サムスンの業績は一変すると見られる。2025年の第1四半期の決算が待たれる。

半導体業界はインテルの決算に見られるように、世界経済の低迷からパソコン市場は回復しておらず、スマホも中国勢を除けば売れていない。
結果、既存の半導体価格は一定回復したもののそれ以上は回復していない。価格も昨年9月に最低価格を付け、回復してきたものの、今年7月には価格は下がっているのが現実。
 
そのため、サムスン電子DS部門の営業利益率13%、SKの40%との間に大きな差が出た。サムスン電子はファンドリー部門も営業利益の足を引っ張っている。
 
品質問題、歩留まり問題は、2021年のクアムコムのスナップドラゴン発熱問題当時、徹底して問題をクリアしていれば、今回のHBMの認証遅れもなかったものと見られる。結果、DS部門トップの頭を据え変えたが、研究開発部門の強化が望まれる。
サムスンの欲張り過ぎの戦略は、取らぬ狸の皮算用となってしまったようだ。

サムスン電子の第3四半期の研究開発費は、四半期基準では最大の8兆8700億ウォンを記録、第3四半期の全体の営業利益の約97%に相当する多額となっている。それが奏功し、サムスン製HBMがNVIDIAの認証をほぼ確実にしたようだ。

サムスン電子の第3四半期(7~9月)の半導体部門(DS部門)の売上高は79兆1千億ウォン、
営業利益は3兆8600億ウォン

サムスン電子の営業利益の減少は一過性のインセティブ費用の計上などが押し下げたとされるが、ファンドリー部門も歩留まり問題などから赤字(推定▲1.5兆ウォンの赤字)とされ、メモリ部門だけでの営業利益は、HBM+SSDの高収益半導体に加え、既存の半導体の大量販売により推定で7兆ウォンに達したとされている。SKハイニックスの同四半期の営業利益額に匹敵してくる。



 

[ 2024年11月 1日 ]

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