イビデン、通期利益を上方修正も株価は売り気配/政策保有株式の縮減を発表
イビデン <4062> [東証P] は2024年2月4日、2025年3月期第3四半期(4-12月)の決算を発表した。連結最終利益は前年同期比9.5%減の248億円となり、厳しい業績が続いている。特に10-12月期(3Q)の連結最終利益は同55.0%減の42.7億円と大幅に落ち込み、売上営業利益率も前年同期の13.9%から7.1%へと低下した。
通期利益予想を上方修正、下期の減益率も改善へ
一方で、通期の連結最終利益予想は240億円から250億円へと4.2%上方修正され、減益率は23.8%減から20.6%減へと縮小する見通しとなった。さらに、下期(10-3月期)の連結最終利益も従来予想の34.7億円から44.7億円へと28.8%増額され、減益率が74.5%減から67.1%減に縮小すると試算されている。
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政策保有株式の50%以上縮減を発表
同日、イビデンは政策保有株式の縮減方針を発表。2023~2027年度の中期経営計画において、2024年3月末時点の時価ベースで50%以上の縮減を目標とする。売却資金は、持続的成長に向けた戦略投資や株主還元、経営・事業基盤の強化に適正配分する方針だ。
株価は決算発表を受けて売り優勢に
しかし、市場では決算発表を受けて株価は売り気配で推移している。通期利益の上方修正が発表されたものの、足元の業績悪化や政策保有株式の売却による影響を懸念する声もある。今後、投資家の関心は同社の業績回復の具体策や成長戦略の進展に向かうとみられる。
[ 2025年2月 5日 ]
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